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2005.08.31 Wednesday
夏の終わり
今日で8月も終わり。子供たちは、いよいよ夏休みも終わり、学校が始まる。
仕事をしはじめてから、40日もの休みを取ったことがないので、夏休みがどんなものだったか、時間的な感覚はもうない。 でも、40日は長かっただろう・・と思う。 絶対に最後までスタンプが押せなかったラジオ体操。これが夏休みの始めにあったりした。 どういうわけか、夏休みになると、午前中に子供番組の再放送がある。 小学校の頃は、実写の鉄腕アトムや、七色仮面、海底人ハヤブサ(8823←わかる人にはわかるはず)などを見ていた。 そのうち、高校野球が始まり、暑い盛りになる。 お盆の墓参りに行って、従姉妹と遊んだり、親戚が集まってご飯を食べたりした。あの頃は、亡くなった祖父の墓参りに行っていた。 そして、高校野球も終わり、ぼちぼち夏の終わりが来る。 今年はあまりツクツクホウシが鳴かなかったような気がするが、あの声を聞くと、夏の終わりが来た、という感じがする。 その頃になると地蔵盆というのがあった。近所のお地蔵さんのところに、ござをひいて、テントをはって、町会の人がいて、その地区の子供が行くとお菓子をくれる。グリコやカルミンなどが入っていた。お菓子の袋をもらって、喜んで家に帰ったことを思い出す。 絵を描くとか、感想文とか、後回しになっていた宿題をする。 毎日の天気をつけてなくて、思い出さないといけなくなったりもした。 今みたいにインターネットの検索などないから、大変だ。 暑い中でも、友達と外で遊んでいた。ボール遊びをしたり、野球をしたり、近所の川で遊んだり・・・。 ・・・そんな思い出話を書くのではなかった。 今年は、次男が読書感想文を書く本がないというので、本屋に行って、「誰も知らない小さな国」という佐藤さとるの本を買った。 この本は、こびとが出てくる話。コロボックルというこびとだった。僕も小学校の時、この本を母が買ってきて、感想文を書いた。 1959年に書かれた本だ。おもしろかったことを覚えている。 古いので、おもしろくない・・・と言うのかなと思っていたら、おもしろかったので、次のヤツも読みたいという。 そうか。おもしろいものは、おもしろい。時間を越えているのか。これは名作なんだ。 今年の夏の終わりには、それがわかったのが、一つの収穫だった。 このこびとの物語は、彼の子供にまで、引き継がれるのだろうか。 それにしても、夏の終わりというのは、何となくせつないですよね。 夏休みがなくなっても、何となくその気持ちだけは残っている。 なんでだろう? |
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