考えたこと2

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日本語は難しい
勤務している大学に留学生が増えた。
1回生の半分くらいが主に東南アジアからの留学生だ。

留学生の日本語能力を上げておかないと、日本での仕事はできない。
大学の専門性を考えると、「技術・人文・国際」という就労ビザをもらう必要がある。
というか、そういうビザを出してもらえるところに行かないといけない。

そういう仕事は、少なくとも日本語能力検定の2級(N2)以上を持っていないと苦しい。
ところが、そのレベルに届いていない学生もいるので、その人たち用の教材を作ることにした。
幸いYoutubeで日本語学習のページはたくさんあるので、そこを参照しながら問題をやるためのプリントだ。

そのために、日本語教育について調べているのだが、日本語は難しいということがわかった。
日本語ネイティブのぼくらは、生まれたときから話しているので、そんなに思わないが、第2言語として学ぶのは非常に難しい。

まず、文字が3つもある。
ひらがな、カタカナ、漢字を覚えないといけない。
話すだけなら、そんなに必要はないが、N2以上を取ろうと思うと、漢字の読み書きはかなり難しいだろう。

おまけに、漢字の読み方がたくさんある。
中国語は漢字一つに読み方一つだが、日本語は音読み、訓読みがある。
決まったものがないのだ。
当てて読ませたりもする。

文法は無茶苦茶だ。
日本語文法でぼくらが学校で習ったのは、已然・連用・終止・連体・仮定・命令と品詞の分類程度。
それを学べば日本語ができる、というものではない。
英語の文法における5文型みたいなものは存在しない。

案の定、外国人向けの日本語文法は違った。
まだ全貌はわかっていないが、イ形容詞やナ形容詞、動詞、名詞あたりが出てきて、辞書形(終止形)を基準にどう接続するかというのが書いてある。
基本となる文型などは説明されず、用例をひたすら覚えるというやり方。
日本語には英語のような語順の規則性もなく、融通無碍な言葉だからだろう。

N2の文法の例は、

「〜だけあって 意味 〜だから(ほめる時によくつかう) 接続 普通形(ナAだ→な/Nだ)+だけあって」

というのが一つの事例。
こういうのをたくさん覚えないといけない。
語学はある程度理屈で覚えるものと思っていたが、日本語についてはそんなことは通用しない。
とにかく記憶するのだ。

アメリカでは英語話者が学ぶ言葉の難易度をカテゴリー1〜5まで決めている。
ラテン語などがカテゴリー1で一番易しい。
日本語はカテゴリー5を超えて5+になるという。

とにかく、日本語は難しい。
そのことだけはよくわかった。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |