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2024.04.18 Thursday
高校野球の持続可能性
今年の春は高校野球を全く見なかった。
やっていたのは知っていたが、あまり見る気がしなかったのは事実。 プロ野球も始まったが、あまり見る気がしない。 大リーグの方が面白いと思う。 ちょっと前に、日経の「1億人の未来図」という特集で、高校野球の記事があった。 高校の硬式野球部の人数が、ピークだった2014年から7割減っている。 同時期に高校生の減少は34%だが、硬式野球部員は69%減という。 野球以外にサッカーやラグビー、バスケ、バレーなど他の部活に流れたということもある。 道具の値段が高いということもあるらしい。 さらに、以前から言われている「昭和式」の指導者が多く、閉鎖的な雰囲気があることも要因の1つらしい。 甲子園に出場するような野球部は坊主というような、暗黙の決まりもある。(慶応はそれを破ったが…) チームを組めない野球部が都内にもあるという。 このままでは、高校野球は廃れてしまうと思う。 ぼくは一部の学校が高校野球を学校の宣伝のためのビジネスにした、という側面が大きいのだと思う。 手っ取り早く強くするために金にものを言わす。 体育館を作り、関東、関西から野球少年を集め、有名な指導者を雇い、寮を整えれば今のルールなら3年もすれば強くなる。 ルールというのは、県外からの野球留学の人数だ。 当初、県代表なのに、ほとんどその県の出身者がいない、ということが問題になり、2人以下などと高野連は言っていた。 しかし、それではワンサイドゲームが増えたりするので、結局いろんな条件をつけたものの、何人でもいいことになった。 だから、地元出身者が半分もいない学校が増えた。 伝統校が減ったのはそういう効果だと思う。 要は高校野球は、生徒集めや学校の宣伝のためのビジネスになったのだ。 聞いたことのない学校が突然出てくるのも、そういうビジネスにのっとって強くしているのだ。 そんなことをすれば、まともな高校生は野球などやりたくなくなるだろう。 甲子園を目指すのは、野球エリートばかりになったからだ。 小学校からリトルリーグで鍛えているようなエリートだ。 もう部活動ではなく、将来野球で儲けるためのビジネスになっている。 記事では高野連の取り組みや、現場のことなど紹介しているが、ぼくはそんなことが問題ではないと思う。 野球が好きな高校生が集まって、野球をするという本来の楽しみがないのだ。 それを取り戻すべきではないかと思う。 たとえ、野球エリートがいなくなっても、そうするべきではないか。 |
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