考えたこと2

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オフィスの価値
コロナのおかげでリモートワークが増えた。
大学の授業もオンライン、会議もオンラインが主流。
ネットのニュースを見ていると、リモートワークが主体になったという会社もある。
富士通などは、オフィス自体の面積なども見直しているらしい。

ぼくのもといた職場も、両者ともリモートワークが増えているとのこと。
3月に自粛要請があって、当然ながらリモートワークが増えた。
当初は通信や仕事のやり方など問題もあったが、それらもクリアしてかえってリモートワークの良さも言われた。
無駄な会議が減るとか、仕事と人の結びつきがクリアになるとか…。
要はジョブ型への移行が進むということだろう。

しかし、全くオフィスに行かなくてもいいのだろうか。
いくら仕事を人に結びつけるといっても、職場の人間関係が損なわれてもいいのだろうか。
できれば出社はしないほうがいい、という考えは本当に正しいのだろうか。
まあ、会社の状況によるのだろうが…。

ほとんど出社していないという知り合いは、やっぱりちょっとは行ったほうがいいと言う。
ほとんどがベテランだが、若い人はどうなんだろうか。
新入社員などは、ずっとリモートでは会社に入った気がしないのではないかと思う。

ぼくらの年代の会社員は、年功序列で否応なく会社に帰属意識を持っていた。
就社と言われた時代だ。
新卒で入社したら、定年までいることが当たり前の時代。
会社が年功序列、終身雇用で、面倒を見てくれた。
その代わり、会社の命令は聞くしかない。
家を建てたら、転勤という話はよく聞いた。

でも、それらは古いモデルになってきている。
終身雇用、年功序列のモデルはバブル崩壊を経て低成長になり、崩れようとしているのだろう。

しかし、働く人にとって、職場の人間関係というのは大事なものだと思う。
実際、ぼくは今でも以前勤めていた2つの職場の人たちとつながっているし、それは生きていく上で大きな人間関係だ。
いくらジョブ型になっても、仕事は全く一人で完結するものでもないし、協力をしてやらないとできないことも多いだろう。
それをすべてリモートでやってしまうことはいいことなのだろうか。

メンバーシップ型からジョブ型の雇用に変わることで、会社の人間関係は希薄にはなるだろう。
それは世の中の動きとして当然。

でも、それと「職場」という「場」がなくなることは違うことだろう。
なぜ、シリコンバレーにIT業界の人が集まるのか、ということだ。
IT業界など、リモートに長けている人たちだが、彼らがシリコンバレーに集まるのは、それなりの理由があるのだと思う。

今の若い人たちの考えはわからないが、やっぱり「職場」という「場」は必要だと思うのだが…。


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