考えたこと2

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無駄な仕事
WEBで記事を読んでいたら、「事務部門においては「昔から続いているけど元々誰が何のために始めたのかがよくわからない業務」というのがあります」という文章があった。

まったくその通り。
ずっとやっていたから、今もやっているというものだ。
いろんな部署が絡んでいると、余計にそういうことが起こりやすい。

ぼくが図面のプロジェクトをしているときに、図面の原寸大のコピーだけでなく、縮小コピーも何枚か送っていた。
昔からずーっとそうやってきたのだ。
いつから始めたかわからないほど昔だ。

図面の電子化をしたときに、もうパソコンで見られるのだから、縮小コピーも原寸大も要らないだろう、ということになった。
遠隔地の工場はOKだった。
送られてくる図面の管理は大変だったからだ。

一方、図面を作る専門部署にもコピーを送っていたのだが、そこの課長さんのところに行って聞いた話が傑作だった。
縮小コピーの図面、送っているのですが中止していいですか?と聞くと「そんなん、送ってんの?」という返事。

「以前からずーっと送ってます」
「ちょっと待って、スタッフに聞くわ」
「え、私らはCADのデーター見てるから、そんなん見てない」
「そしたら、送ってきた図面の縮小はどうしてんねん?」
「派遣の人に任せてる」
「え、それはファイルするのがルールです」
「そしたら、誰も見ないのにファイルしてたんか!」

ということだ。

最初は役に立っていたのだろう。
それがいつか役に立たなくなった。
手書きの図面をCAD(コンピューターで図面を描く)で書くようになったときに、やめるべきだったのだ。
もっとも当初のCADは専用端末で、高価だったのは事実。
でも、それがどんどん安くなり、パソコンで動くようになった。
だから、みんながCADを見られるようになって、誰も見なくなった。

大笑いしたが、複雑な気持ちになった。
図面のプロジェクトをしなかったら、こんな無駄も発見できなかっただろう。
もう15年以上前の話。

でも、まだまだそういう仕事が残っていると思う。
結局は人の問題だろう。
そういうことに問題意識を持って、仕事をしている人がどれだけいるかだ。

別件で派遣の人が、自分の仕事が減るにもかかわらず、自分のやっている仕事は無駄ではないか、と言ってきたことがある。
スタッフよりも問題意識が高い人だった。
「せっかくやっているのに、意味のないことならやりたくない」ということだったのだろう。
でも、そういう意識で仕事をしている正社員は意外と少ない。

だから、仕事の効率化は難しい。





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