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2020.12.11 Friday
オフィスの価値
コロナのおかげでリモートワークが増えた。
大学の授業もオンライン、会議もオンラインが主流。 ネットのニュースを見ていると、リモートワークが主体になったという会社もある。 富士通などは、オフィス自体の面積なども見直しているらしい。 ぼくのもといた職場も、両者ともリモートワークが増えているとのこと。 3月に自粛要請があって、当然ながらリモートワークが増えた。 当初は通信や仕事のやり方など問題もあったが、それらもクリアしてかえってリモートワークの良さも言われた。 無駄な会議が減るとか、仕事と人の結びつきがクリアになるとか…。 要はジョブ型への移行が進むということだろう。 しかし、全くオフィスに行かなくてもいいのだろうか。 いくら仕事を人に結びつけるといっても、職場の人間関係が損なわれてもいいのだろうか。 できれば出社はしないほうがいい、という考えは本当に正しいのだろうか。 まあ、会社の状況によるのだろうが…。 ほとんど出社していないという知り合いは、やっぱりちょっとは行ったほうがいいと言う。 ほとんどがベテランだが、若い人はどうなんだろうか。 新入社員などは、ずっとリモートでは会社に入った気がしないのではないかと思う。 ぼくらの年代の会社員は、年功序列で否応なく会社に帰属意識を持っていた。 就社と言われた時代だ。 新卒で入社したら、定年までいることが当たり前の時代。 会社が年功序列、終身雇用で、面倒を見てくれた。 その代わり、会社の命令は聞くしかない。 家を建てたら、転勤という話はよく聞いた。 でも、それらは古いモデルになってきている。 終身雇用、年功序列のモデルはバブル崩壊を経て低成長になり、崩れようとしているのだろう。 しかし、働く人にとって、職場の人間関係というのは大事なものだと思う。 実際、ぼくは今でも以前勤めていた2つの職場の人たちとつながっているし、それは生きていく上で大きな人間関係だ。 いくらジョブ型になっても、仕事は全く一人で完結するものでもないし、協力をしてやらないとできないことも多いだろう。 それをすべてリモートでやってしまうことはいいことなのだろうか。 メンバーシップ型からジョブ型の雇用に変わることで、会社の人間関係は希薄にはなるだろう。 それは世の中の動きとして当然。 でも、それと「職場」という「場」がなくなることは違うことだろう。 なぜ、シリコンバレーにIT業界の人が集まるのか、ということだ。 IT業界など、リモートに長けている人たちだが、彼らがシリコンバレーに集まるのは、それなりの理由があるのだと思う。 今の若い人たちの考えはわからないが、やっぱり「職場」という「場」は必要だと思うのだが…。 |
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