考えたこと2

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人と人の距離
ぼくはフランスに3ヶ月いたことがある。
その時は、日本の子会社の援助に行っていた。
1986年だった。

コロナウィルスが欧州で蔓延している。
日本の感染の少なさはなぜかわからないが、イタリアは死者数で中国を抜いた。
その他の国々でも、どんどん感染が広がっている。
イギリスは早々と集団感染という戦略を発表した。
感染を抑え込むのは難しい、と考えているということだ。

今回「Social Distancing」という言葉を知った。
Webで調べると、こう書いてあった。

社会距離拡大戦略(しゃかいきょりかくだいせんりゃく、英語: social distancing) は、感染症の拡散を停止または減速させることを目的とした、医薬品を使わない感染抑制のための手段である。

人と人の距離を遠ざけるという意味だろう。
感染症は、人と人の距離が近くなると拡大する。

フランスにいたとき、毎朝会社に行くと、一人ひとりと「ボン・ジュール」と言って挨拶をして、必ず握手をした。
挨拶をしたことはみんな覚えていて、その朝初めてなら握手をする。
間違えて、2度めに挨拶をしようとすると、顔を見て「もう済んだ」という表情をされる。

人の顔を覚えるのが苦手なぼくは、行ってしばらくするまで、何度か間違えた。
朝の忙しい時に、続けざまにに握手するといちいち覚えていられない。
向こうは普段と違う人間だから、覚えているが、こっちは大変だ。

そんなことを思い出す。
人と人の距離が日本と違って圧倒的に近い。
日本では握手などしないし、人を触ることも会社ではほとんどない。

でも、フランスでは当たり前だった。
それだけ、ヨーロッパでは人と人の距離が近いということだ。
もう今は関係がなくなってしまったが、今でもあの習慣は続いているんだろう。

あの人たちは今頃どうしているんだろうか。
ボンジュール、と挨拶をして、思わず手を出しそうになって、引っ込めて苦笑いしているかもしれない。

Social distancingという言葉で思い出した。

彼らの無事を祈る。


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