考えたこと2

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若山牧水
宮崎県に短歌甲子園という高校生の短歌コンクールがある。
NHKのFMシアターでドラマをやっていた。
宮崎は若山牧水の生まれ故郷で、若山牧水記念館が日向にあるという。
若い頃に、仕事で宮崎にフェリーで行っていたが、残念ながら一度も聞いたことがなかった。

若山牧水という名は聞いたことがある。
昭和初期の歌人。
たしか赤い椿、白い椿という句があったと思ったが、別の人の俳句だった。
その程度の知識。

ドラマの中で、若山牧水の歌が出てくる。

白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよう

ぼくは学生時代、散文は得意だったが、韻文はダメだった。
詩というものが、わからなかったのだ。
だから、生涯詩に感動することなどないと思っていたが、この歌を聞いたとたん「いいなあ」と思った。

空の青と海の青(歌ではここは「あを」と書いてある)の水平線をバックに、白い鳥が一羽飛んでいる景色が思い浮かんだ。
哀しからずや、というのは、哀しいほどに孤高な感じがする。
自然と生き物の対比なのか、それとも、一羽で生きている姿なのか‥。
とにかく、景色が初めて頭の中に浮かんで、「ああこれが詩か」とわかった次第。

だから、学校教育で詩も習うんだろう。
日本人の教養として習うという意味はわかっていたが、年をとってわかる時が来るということだ。
その日が来るから、知っておけということなのだ。

なんでこんなしょうもないことを習うんだろう、と思っていた自分が情けない。

きっとこれをテレビでやっていても、わからなかったと思う。
音だけだから、いいのだ。

ドラマはNHKの「らじる☆らじる」の聴き逃しで、今週いっぱい聞けるので、興味のある方はどうぞ。
  ↓
らじる☆らじる


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