考えたこと2

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ネットでの銀行記事
安定した仕事の代表格であった「銀行」が不調だ。
ずっとFintech企業に取って代わられるとか、人員整理を発表したとか言われてきたが、それが本格化してきた。
去年銀行に入って、1年ちょっとで辞めるという新入社員も多いと聞く。

ネット上ではいろんなところで、銀行のことが書かれている。
だいたいは、あまり良くないことだ。
あるサイトでは、「僕らが「銀行」を使う理由は、まだ残されているのか?」という特集をやっている。

そこではメガバンクの「人員削減計画」を取り上げ、銀行神話が崩れ去ったと断じる。
「マイナス金利」の金融政策を日銀が取らざるを得なかったのは、銀行が本来の融資をしなくなったからであり、「日銀に預けてのんびり運用していないで、貸出先をちゃんと見つけて新しい産業を育て、融資にお金を回せというメッセージだ」と書いてある。
まことに、その通り。

アメリカではモバイルバンキングサービスが急拡大し、銀行の支店を訪れる顧客は急減しているという。
日本は高齢化の影響で、減少率は少ないのだろうが、これから確実に減っていく。
大手銀行は、この現実を受け止めリアル店舗を減らすというリストラを完了しているとのこと。
その上、決済手数料を劇的に引き下げているらしい。
そうまでして、新興企業が出てくるのを防いでいる。

三井住友銀行が、インターネットを使えば、同行あての振込手数料を無料にしたのも、そういう一環なのだろう。

すでに、インターネット上のソニー銀行などはATMの引き出し手数料を無料にしたり、振込も回数を限定して無料にしている。
そういうところと競争しないといけないのだ。

中国では、送金手数料が数円になっており、彼らが進出してくるとひとたまりもない。

現実にアマゾンが銀行業への参入を計画しているという噂もある。
さらに、「中国のアリペイという超巨大な決済サービスを率いるアリババの金融業は、時価総額にして16兆円と、すでに邦銀最大手・三菱UFJフィナンシャルグループの約2倍の規模に達している」とのこと。

銀行が生まれた起源は、もともと「支払いサービス」にあるという。
現金を持ち歩く必要がなくなる、というところだ。

「裏を返せば、金融取引とは、ただの「情報」に過ぎない。情報テクノロジーが高度化した今、金融サービスを提供するのに、何万人もの人員や、一等地の高級ビルも必要ない。
考えてみてほしい。そもそも人々はこの先も、銀行のサービスを享受するために、これまでと同じようにお金を預け続けるだろうか?」

と記事は書く。

もう「Too big to fail」の時代は終わった。
バブル崩壊の時に、モラルハザードがありながらも、税金を投入して生き延びてきた銀行も、インターネットの進化の波にのまれようとしている。

記事は「銀行はもう要らない」と締めくくっている。

就職のランキングも変わるだろうなあ。


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