考えたこと2

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エフェメラルSNS
英語にも「はかない(儚い)」という表現がある。
それがエフェメラル "ephemeral" という単語。
習った覚えがないから、教科書には出てこなかったんだろう(忘れてしまったのかもしれない)。

エフェメラルというのは、フェイスブックなどが写真や文章がずっと残るということに対して、「消えてなくなる」という意味でエフェメラルSNSという風に使われる。
前にも書いたが、スナップチャットというのは、送った写真やチャットの文章などが閲覧したら消える、というのが特徴。
ずっと残るとなるとまずいというものでも、見たら消えるのだから大丈夫というのが逆転の発想だ。
日本ではまだあまり聞かないが、海外ではだんだん普及しているとのこと。
全世界のアクティブユーザーが1億人。
メインユーザーは若い人らしい。

この裏にあるのが、SNS疲れ。
人の投稿を見るのは気楽だが、自分で出すとなるとそんなに気軽にアップできない。それが疲れの元だという。
写真にしても、文章にしても、気の利いたものを投稿するのは難しい。
偶然そういう瞬間や、そういうネタがあればいいが、日常生活に追われていてはそういう瞬間にも立ち会いにくい。
だから、人のを見るのはいいが、自分が投稿するのはシンドイということになる。

ましてやずっと後々まで残る。
ご丁寧に、去年の今日は何を投稿したかというようなお知らせが来て、自分で確認もできる。
だから、どんどん疲れてくる。
そこがビジネスチャンスだ。
それなら下らないことでも投稿できるように、閲覧したらすぐ消そう、という発想。
なかなかスルドイ。

もともと、人生など儚いものだ。
日本で言うと、「無常」というやつ。
ぼくの好きな方丈記の思想だ。

「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」

その時は、いさんで投稿したが、後で見たら下らないことだったとか、その瞬間の面白さとかいうものをずっと残しても仕方がない。
というより、有害だという考え方。
それは消してしまおう。

いい考えだと思う。

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