考えたこと2

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ポストの色
ルノーのカングーというクルマがある。
あんまり日本では見かけない。

クルマ自体はトヨタのファンカーゴみたいな背の高い、小型車。
このカングーのイメージカラーは黄色だという。
本国フランスでは、この黄色のクルマが郵便配達にたくさん使われているらしい。

何でかというと、フランスのポストの色は黄色なのだ。
フランスでは「黄色のカングーといえば郵便車」になっているとのこと。

19世紀半ばにイギリスで郵便が発明され、それ以降電信電話ができるまで、郵便は情報通信手段のメインだった。
今はFAXや電子メールに押されて、テキストのやり取りにはほとんど郵便は使わないが…。
そのイギリスに習って、前島密が日本に郵便制度を導入し、ポストの色はイギリスと同じ赤色になったというのが日本の経緯だと思う。

でも、フランスでは黄色なのだ。
調べてみると、ヨーロッパは赤か黄色が多い。
ドイツ、ギリシアやスペインは黄色。
イタリアやポルトガルは赤。
イギリス連邦のインド、オーストラリアやニュージーランドはやっぱり赤だった。
アメリカは青だ。

目立つ色にしているから、赤黄青の三原色になったのかもしれない。

日本みたいな島国に住んでいると、日本でアタリマエのことが世界でも当たり前だと思ってしまう。
ポストの色もそうだ。
それを意識していないと、ポストの色はどこでも赤だと思ってしまう。

こういうのを意識するのが、文化の多様性(ダイバーシティ)というやつだ。

これからの組織はダイバーシティを上げていかないといけないとのこと。
いろんな人が、いろんな価値観を持って働けるようにしておかないと、人材確保ができないし、優秀な人材も獲得できないということらしい。

でも、ポストといえば赤、という島国の日本では、難しいかもしれないなあ。


| | 考えたこと | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
BMWのFF
1998年にダイムラー・ベンツ社がアメリカのクライスラーを買収して、ダイムラー・クライスラーを作って、アメリカでFF車を作った。
あれはベンツの歴史の汚点だと思う。
規模の拡大をしないと生き残れない、というような声があって、拡大に走ってしまった。
それが失敗だとわかって、2007年にクライスラーを売却するまで9年かかった。

BMWはそういう規模の拡大はやらず、高級車路線を走り、ミニというブランドを買って小型車の分野でも成功を収めている。
ようやくベンツも元に戻った感じだが、まだまだ電気自動車などでBMWに逆転されている感じだ。

でも、そのBMWがFF車(前輪駆動)を初めて作った。
これが2シリーズという車種。
顔はBMW顔だが、スタイルはどこにでもある3列シートのクルマ。
こういうのをしないのが、BMWだと思っていたのだが…。
もちろん、前後の車重は50/50にはならない。

電子制御が進み、制動力や駆動力の配分を変化させられるようになって、だいぶFFらしさを消そうとしているようだが、3列シートを実現しようとするとそれは無理だろう。
ライバルのベンツがBシリーズというFF車を出しているのも、影響したのかもしれない。

はっきりと、今までのBMWユーザーは絶対買わないと書いてある記事もあった。
それはそうだろう。
400万も出してこれを買うくらいなら、国産のミニバンを買う。

きっとこの車種は、早々に販売ラインから落ちるだろう。
そうなってもかまわないように、2シリーズの1車種として出している。
そのあたりは、賢い。

BMWといえども、販売店からの要望に抗しきれなかったということか。
そこに市場があるかないかにかかわらず、販売店は自社にないものがほしいというものなのだろう。
世界でみたら、需要はあるのかもしれないが…。

でもなあ…。



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