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2015.09.11 Friday
BMWのFF
1998年にダイムラー・ベンツ社がアメリカのクライスラーを買収して、ダイムラー・クライスラーを作って、アメリカでFF車を作った。
あれはベンツの歴史の汚点だと思う。 規模の拡大をしないと生き残れない、というような声があって、拡大に走ってしまった。 それが失敗だとわかって、2007年にクライスラーを売却するまで9年かかった。 BMWはそういう規模の拡大はやらず、高級車路線を走り、ミニというブランドを買って小型車の分野でも成功を収めている。 ようやくベンツも元に戻った感じだが、まだまだ電気自動車などでBMWに逆転されている感じだ。 でも、そのBMWがFF車(前輪駆動)を初めて作った。 これが2シリーズという車種。 顔はBMW顔だが、スタイルはどこにでもある3列シートのクルマ。 こういうのをしないのが、BMWだと思っていたのだが…。 もちろん、前後の車重は50/50にはならない。 電子制御が進み、制動力や駆動力の配分を変化させられるようになって、だいぶFFらしさを消そうとしているようだが、3列シートを実現しようとするとそれは無理だろう。 ライバルのベンツがBシリーズというFF車を出しているのも、影響したのかもしれない。 はっきりと、今までのBMWユーザーは絶対買わないと書いてある記事もあった。 それはそうだろう。 400万も出してこれを買うくらいなら、国産のミニバンを買う。 きっとこの車種は、早々に販売ラインから落ちるだろう。 そうなってもかまわないように、2シリーズの1車種として出している。 そのあたりは、賢い。 BMWといえども、販売店からの要望に抗しきれなかったということか。 そこに市場があるかないかにかかわらず、販売店は自社にないものがほしいというものなのだろう。 世界でみたら、需要はあるのかもしれないが…。 でもなあ…。 |
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