考えたこと2

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Guts
ぼくが中学〜高校の頃は、フォークギターの全盛期だった。

通学の途中に大学があったが、そこの学生がたくさんフォークギターのケースを持って歩いていた。
中身が空のものもあったのではないか、という人もいた。
それくらいのブームだった。

高校の頃は毎日ギターを弾いていた。
「Morris持てばスーパースターも夢じゃない」というコピーが懐かしい。
あの頃が一番よくギターに触っていた頃だと思う。
毎晩、勉強の合間にギターを出してきて弾いていた。

中学の頃はサイモンとガーファンクルのフィンガーピッキングをやっていた。
俗にいうスリーフィンガーというやつ。
最初はドナドナから入り、おとなしくアルペジオで弾いていたが、ポール・サイモンが出てきてこっちや、と乗り換えた。

あの頃出ていたギターの月刊誌がGutsとYoung guitar。
他にもあったが、ぼくはだいたいこれだった。
毎月、どちらかの雑誌を買って、気に入った曲を弾いていた。

Gutsは1969年創刊、いつか廃刊になった。
たくさんスコアが載っていて、たまに気に入った曲のギター譜が載っていたりした。
ポール・サイモンの曲もこれで覚えたような気がする。

この頃の邦楽はまだJ-popと呼ばれるようなジャンルはなく、フォーク、歌謡曲が一緒に載っていた。
と思ってWebで調べてみたら、Gutsの古本を売っているサイトがあった。
創刊3号は18000円もする。
内容はこんなもの。

1969/9 NO.3 集英社 創刊三号
表紙:岡林信康 // 裏表紙〜風が落した涙:小川ローザ〜 // 『 アルペジオ奏法をマスターせよ〜山羊にひかれて、フランシーヌの場合 、禁じられた恋 、ボクサー〜 』 // 『 シューベルツ・杉田二郎くんが作った新曲:朝日の前に』フォーク・ソングはどこへ行く:杉田二郎にインタビュー // 友よ夜明けは近くない:表紙の人・岡林信康に聞く // 新ドラム教室〜リズムの研究:田畑貞一“宮間利之とニューハード”〜 // 今月の最新LP・シングル評// 『 新曲パーフェクト・スコア 』すてきなミュージック:モンキーズ / レッツ・ダンス:オーラとジャングラーズ / 平和を我等に:プラスティック・オノ・バンド / 可愛いあなただから:ズー・ニー・ヴー / 帰らなかったケーン:テンプターズ / 蒼い砂漠:シルクロード / 美しい誤解:トワ・エ・モワ / 悲しみは駆け足でやってくる:アン真理子 / みち:ジャック & ベティー / ミッドナイト東京:川辺妙子 / 涙でいいの:黛ジュン / ガイコツの唄:岡林信康 / 貝殻節:五つの赤い風船 / 死んだ男の残したものは:高石友也 //ジャズの名曲シリーズ:A列車でいこう // 『 マンモス・スコア特集 』昭和ブルース:ブルーベル・シンガーズ / 希望:フォー・セインツ / 七つの水仙:ザ・ブラザーズ・フォア/ アクエリアス・輝く星座:フィフス・ディメンション // オーディオへの挑戦〜エレキ・アンプのQ & A:高橋健二“ブルー・コメッツ”〜 // 『 新連載:野坂昭如のガッツ天国 』 // ジャズ・ギターへの挑戦〜知らないコードをなくそう:沢田駿吾〜 // MUSIC GUIDE // 作曲添削ルーム // *綴込PIN-UP〜ブラザーズ・フォア 、弘田三枝子 、YAMAHA MISIC CAMP〜付

小川ローザ、懐かしい。ミニスカートが風になびくCMは名作だった。
シューベルツ、岡林信康、五つの赤い風船、高石ともやなどフォークも健在だ。
モンキーズが現役だった。テレビでやっていたなあ。
ズー・ニー・ヴー、テンプターズなどグループサウンズも残っていた。
トワ・エ・モアも上手だった。解散してしまったが…。
昭和ブルースも流行った曲だ。
「うまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか 何もしないで 生きてゆくなら それはたやすいことだけど…」
なんとも言えない退廃的な歌詞。まだまだ経済は成長していたが、なんか世の中に不満がたまっていたのだろう。
洋楽はブラザーズ・フォアとフィフス・ディメンションが載っている。

おまけにブラザーズ・フォアと弘田三枝子のピンナップが付いている、というのが時代を表している。
この時代、洋楽と邦楽はあまり分けられていなくて、どっちも普通に聞かれていた。

たくさんGutsを持っていたが、みんな捨てた。
必要な物は切り抜いて、箱に大事に入れていたのだが、引っ越しを繰り返してなくなった。

今持っていたら、どうするだろう…。

| | 考えたこと | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
希望のない時代
バブルがはじけて以降、日本は活力をなくし、失われた20年と言われている。

デフレ、デフレだというが、貯蓄率は高くて、中高年はお金を持っている。
ただ、それを使う気にならない。
将来が心配だからだろう。

今の中高年は高度成長の時代を生きてきた。
明日は今日より豊かだという確信があった時代。
給料は毎年上がり、部署は増え、管理職も増えた。
しかし、この20年は低成長で日本というシステムがおかしくなっている。
高度成長を支えてきた、終身雇用、年功序列賃金という制度がもう崩れている。
それを維持しようとするために、非正規雇用が増えて、今や労働者の半分近くがパート、派遣、バイトなどの労働者になった。

IT化がそれを促進した。
スキルが必要な仕事は簡略化され、だれでもできるようになった。
だから、非正規が増えた。

そんな状態で、将来に希望が持てるわけがない。

安部首相は「強い日本」をもう一度取り返そうとしている。
そんなことは可能なのか。
とてもそうは思えない。

20年かけて、高度成長のストックを使い果たし、1000兆円の借金を将来に残している。
日本のGDPの2倍だ。
日本の借金は日本人の貯蓄で返せると言っているが、みんなが国債を売ったらどうなるのだろうか。
財政が破綻してしまう。

これで希望を持てというほうがおかしい。

希望のない時代だということを認識したほうがいい。

下手に希望を持たせるようなことは逆効果だ。

高度成長時代のシステムを早く入れ替えて、低成長に対応しないといけない。
年金や社会保険の制度など、払う人よりもらう人のほうが多いのだから、持つはずがない。

そんなふうにみんな考えないだろうか。

日本はもう世界2位の経済大国ではない。
将来にわたって、世界3位を維持できるとも思えない。

でも、世界にとって必要な国になることはできると思う。

そのためには、日本の現実を認識しないといけない。


| | 考えたこと | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |