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2013.11.11 Monday
動物愛護
動物愛護が出てくるドラマを見た。
“animal rights activist”という言葉が使われている。 ”animal rights”という言葉は、直訳すると「動物の権利」となる。 というか、そういう意味にしか取れない。 「動物の権利」とはどういうことか。 動物には本能があるだけだ。 もちろん本能に従った意志もある。 人間をリーダーと認め、群れを作ることもあるし、人間を親と思って従うこともある。 だからといって、それを権利だと考えることはないだろう。 もちろん、義務も感じない。 牛や鶏や豚のように、人間が食べるために育てる動物もある。 そんな動物に権利もクソもあったもんではない。 いずれ殺すのだから。 ここでいう「動物」とは、人間の社会の中で生きているもののことだろう。 自然界での人間は、動物の権利を愛護するほど強くない。 結局はペットの権利を愛護するということになる。 ただ、ペットの動物たちが、権利を主張しているわけではないので、勝手に人間が守ってやらないといけない、と思っているのだ。 全ては人間中心の思い込みと言っていいと思う。 ヒューマニズムというやつだ。 西洋では人間が特別なものという考えがある。 そういう立場から出てきたのが、動物愛護という考え方だ。 日本にはヒューマニズムという考え方はない。 動物も人間も同じ生き物だ。 人間が特別で、動物を愛護するという考え方と、人間も動物も同じ生き物だという考え方の、どちらがしっくりくるだろうか? ぼくは東洋人なので、人間も動物も同じ生き物だ、という方が腑に落ちる。 そういう前提で考えることこそが、真の愛護だと思うのだが…。 |
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