考えたこと2

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ウナウナ
この言葉も昭和の名残の言葉。

30代後半でも知らない。
FAXを打つときに、「ウナ」と書くと急ぎという意味。
緊急なら「ウナウナ」と書く。

前の会社にいたときはFAXの全盛期だった。
今の40代〜50代は、まさにアナログの時代とデジタルの時代の両方を体験した最後の世代だと思う。
FAXが電子メールに取って代わられる時代に立ち会った。

FAXの全盛期、ひどいときは「ウナウナウナウナ」とウナを4つくらい書いた。
なんでもそうだが、たまにウナがたくさん書いてあるのを見ると、あっと思うのだが、いつもウナウナウナウナを見慣れるともうダメだ。
効き目がない。
ちょっと急ぎかな、という程度。

goo辞書によると、『「ウナ」はurgent(至急)のu・rをモールス信号の仮名にあてた読み、至急電報。昭和51年(1976)廃止』と書いてある。

若い人たちはこれを見ても???という目になるだろう。

ウナはurgent(至急)の意味だが、それがなぜウナになるのか、ということだ。
urgentの最初の2文字uとrをモールス信号で打った時、仮名で読むとウナになるということだが、これはモールス信号がわからないと、意味がわからない。

昔はアマチュア無線の電信級というのがあって、それはこのモールス信号を覚えて打った。

モールス信号はアメリカで発明された符号。
電話ができるまえに通信するために作られた。
ツーとトンの組み合わせでできている。
ツーはひとつのキーを長く押さえること、トンは短く押して離すことだ。

有名なのはSOS。
Sはトントントン(・・・)でOはツーツーツー(−−−)で表される。
だから、SOSはトントントンツーツーツートントントンになる。
緊急信号だから、間違えないようにこの文字を使った。
だから、SOSには意味はない。

話がそれた。
uはトントンツー(・・−)で、rはトンツートン(・−・)になる。
同じモールス信号で、仮名も表されており、このトントンツートンツートンは「ウ」と「ナ」になるということだ。
だからurgentがウナに化けた。

この秘密は、日本でも知っている人は少ないと思う。

これも、そのうち意味不明になるんだろう。

これこそ死語だ。



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