考えたこと2

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新しいクルマ
今のクルマはまず軽自動車。

国内の新車販売の統計を見ると、販売総数が254万台で、そのうち100万台が軽自動車になっている。
つまり4割が軽自動車。
ホンダは去年軽のライナップを一新したし、ついに日産も軽自動車を作ることになった。
今の軽自動車は安全装備も備え、だいぶ高くなった。
売れ線を見ると、120万〜170万くらいだ。

そして、もう一つの特徴は女性の進出。
実際に運転する女性が増えたことと、クルマの購買に女性の影響が大きくなったこと。
昔はクルマはお父さんの買い物だった。
しかし、今は家族の力が強くなって、家族に対する影響はお母さんの方が強いのが現代の実情。
よると、決定権の6割を女性が持つということだ。

車に対する価値観が変わってきた。
これにはいろんな要因があるが、流れは止められない。

家族中心で考えると、経費が安いこと、スペースが広いこと、取り回しが楽なこと、乗り降りしやすいことなどがクルマの購入ポイントになる。
だから、経費と取り回しの点で軽自動車になるし、その上で背が高く、スライドドアという選択になる。
それでオデッセィもそういうスタイルになった。
背が高くなって、スライドドアだ。
以前のスタイリッシュさはなくなって、家族での利用を意識した作りになった。

軽自動車で売れているダイハツのタントもそうだ。
広くて、背が高く、スライドドア。

スライドドアを採用しようと思うと、デザインの制約が大きい。
流線型にはできない。
どうしても箱型にならざるを得ない。
だから、新型車はみんな同じような格好になる。

燃費を良くしようとしても、空気抵抗は大きくなるから不利だ。

最近、クラシックカー・ディーラーズという番組で、欧州の古い車をリストアしているのをよく見るのだが、昔の車は個性的だ。
居住性や利便性を無視したクルマもある。
デザインありきで作っている。

ぼくはクルマにはカリスマ性を求めてしまう。
どちらかというと、嗜好品だと思っている。
アメリカの男性が家族ができて、それまで乗っていたどちらかというとスポーティなクルマから、ミニバン(日本ではワンボックス)に乗り換えるときに、あーあ、と思うその気持はわかる。

結局日本のように公共交通機関が完備していて、狭い国ではクルマは普通の耐久消費財になってしまうのだろう。

残念だが、仕方がない。
みんなオデッセィの運命をたどる。



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