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2010.09.08 Wednesday
病院今昔
病院の中で、気をつけてみているといろんな制服の人がいる。
白衣、水色、青、紺の事務、ピンクなど。 白衣は医者で、水色は看護師。ピンクは事務職員で雇われている人。紺の事務は外部委託の人だろう。 上着が白で下が水色の人もいる。これは検査技師。 いろいろと専門化しているのだ。 本当にいろいろな職種がある。 昔は全て病院で雇っていたのだろう。 しかし、病院の中も様変わりした。 売店も何でも売っている。 昔のようにアンパンとミルクという感じではない。 病院で必要なものは全てそろっているし、職員のためのお弁当も売っている。 ファミリーマートもある。 食堂も3つもある。 掃除の人は外部委託だし、病院食も外部委託だろう。 電動のカートで運んでくる。 病院経営もある意味で楽になったのだろうと思う。 外部業者を探し、相見積もりを取って、競わせる。 掃除、警備、食事などは、そうなっている。 警備などは、非常階段のとなりに番号を貼った蓋のようなものがあって、何をするものかと思っていたら、警備の人が歩いてきて、そこに端末を入れて、抜き、去っていった。 ほー、そういうものだったのか。 見に来た証拠、というやつだ。 回る順序も決まっているのだろう。 そこに端末を入れれば終わり。 次の番号のところに行くのだ。 全てがシステマティックになっている。 委託の仕事は誰でもできるものでなくてはならない。 よくできたシステムだ。 電子カルテをはじめ、時間予約、設備予約、検査指示など全てIT化されている。 これだけよくなって、診察の精度はあがったか? それが問題のような気がする。 ただ、時間当たり、たくさんの患者を見ること(検査すること)ができるようになった。 もちろん、それが儲けにつながり、第一の目的だろう。 それは達成された。 血液検査の部屋など、午前中見たらいっぱい並んでいたが、11時にはもう空いている。 検査の待ち時間が減ったからだ。 ややこしい伝票処理や、どれだけ血を採るか、何を検査するのか等、すべてオンラインである。 一本筋が通ったのだ。 だからといって、その結果を見るほうの腕は上がったのか。 検査、検査で、肝心の問診や触診をしていないのではないか。 患者の顔色を見て、話す声を聞き、どこが痛いのか、実際に触る。 そういうところが減ったのではないか。 風のガーデンというドラマで、緒方拳が町医者にこだわって、やっていた。 その人を診て、手当てをし、家で死なせてあげる。 そういう医療もこれからは必要だと思う。 データーはあくまでも参考だ。 ぼくはデーターを扱う仕事をしていたが、データーは自分の仮説の検証のために取る、という観点が必ず必要であり、データーだけで判断してはいけないと思う 別に仮説が間違っていても構わない。 それでも、仮説を立てることが必要だ。 それがあって、初めてデーターに意味が出てくる。 課長、部長はデーターを持っていったら、まず、君は何でこのデーターをとったんや?と聞く。 どういう仮説に基づいて、そのデーターを取ったのか?ということだ。 それをたたきこまれる。 医者にもそういう研修が必要ではないか。 門外漢のぼくが言うのもなんだけれど…。 |
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