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2010.09.04 Saturday
排泄
入院して思ったことは、年をとると子供に戻るということ。
4人部屋だったが、昨日も書いたとおり、男性はダメだ。 やれ、ここがイタイとか、そこがうっとうしいとか、そんな文句ばかり。 もっとも、年は80くらいだろうと思うが…。 看護婦さんが、今日治療したばかりだから、今日は我慢して…と言っても、こんなものは余分やから取ってしまうとか、気持ち悪いから外せとか、そんなことばかり言う。 やっぱり男は生命力が弱いなあ、と思う。 女性のほうが出産するだけ、強いような気がする。、 やっぱり生命力がちがうのだ。 だから、女性のほうが平均寿命が長い。 総体に、病院の中の女性は男性よりも元気そうだ。 しかし、見ていて自分もそうなるのかと思うと、情けない。 せめて、じっと我慢して、看護婦さんに、そんなに我慢しなくてもいいですよ…、などと言われたいものだ。 泣きたいときになっても、泣かないでがんばる。 そういう風に教えられてきた男性が、ああなっていると思うと、戦後生まれはよけいにダメだなあと思う。 特に困るのが排泄。 これはシンドイ。 歩けなくなると、トイレに行けない。 だから、管をつけるということになる。 これが情けない。 それだダメなら、紙おむつ。 うーん、これもつらい。 生きるためには、そういうものも我慢しないといけない、という分別があればいい。 または、こういう状態になったら、もう生きたくないという分別でもよい。(今のところは認められないが…) しかし、何かわからないうちにそういう状態になって、そのまま生きるというのは情けない。 人間にとって、排泄というのは、大切なものだ。 食べれば排泄しなければならない。 排泄が生死に直結する。 子供も、いつオムツが外れるか、いつ一人でトイレに行けるかがとても大切。 まあ、それができないまま大きくなる子供はいないが、つまづく子供はいるだろう。 しかし、大人になって、排泄行為が一人でできないのはつらい。 普段、簡単にトイレに行って、排泄しているが、これはすごいことなのだ。 口の中から、食道を通って、胃で消化し、十二指腸、小腸を通って吸収し、大腸で肛門になる。 水の場合は、腎臓を通って、膀胱から尿路の順だ。 これだけの過程の全てが正常に働いてこそ、排泄ができる。 どれひとつ調子が悪くなっても、正常に排泄はできない。 だから、いざとなったとき、排泄をどうするかというのは大問題だ。 家族に「排泄問題についての対応」という文書を残しておくことが必要かもしれない。 |
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