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2009.09.15 Tuesday
思い
人それぞれ、思いは違う。
落語をやるということは、大変だと思う。 セリフを忘れて30秒もだまったら、聞いている方は、果てしなく続く静寂のように思える。 それがわかっているから、何があっても続けなくてはならない。 下げのセリフが終わって、トントンという締太鼓の音が聞こえて、そして舞台を去る。 そこまでは、何があってもつとめなければならない。 次男が文化祭のステージに出た。 練習の時に、真っ白になってフレーズを忘れたという。 本番で大丈夫だろうか、と心配していた。 そこで、父としては、バンドは4人で一緒に出るのだし、自分が少し間違えても音楽は影響なく流れているから大丈夫、と言った。 落語は、一人で話すから、大変や、というわけだ。 ところが、次男が、落語はシャベリやろ、という。 しゃべるのはいつもやっている事やから、慣れているが、それに比べてギターを弾くという事はいつもやっていない事だから、もっと大変だという。 なるほど…。 たしかにシャベリはいつもやっている。 ギターを弾くというのは、それに比べると頻度は低い。 リクツやなあ…と感心した。 人間、自分がやっていることが、一番大変だと思うものだ、という教訓。 まあ、落語もギターも、人様に聞いていただくのは、大変だということか…。 |
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