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2009.09.06 Sunday
コラムニスト
コラムニストという商売がアメリカにはある。
日本にもいるとは思うが、コラムニストというよりも、小説家や学者が余技で書いているのが多いと思う。 実際、小説よりもエッセイが面白い人は(ぼくにとっては)いるのだが、そういう人は新聞に定期的に書いているのではなく、週刊誌が多い。 そういう人たちは、あくまで余技である。 アメリカのコラムニストは、本当に新聞のコラムがほとんどだと思う。 マイク・ロイコ、ボブ・グリーンは有名だが、実際にはもっとたくさんの人がやっているらしい。 昨日調べてみたが、カルヴィン・トリリン、ポール・セロー、アンナ・クィンドレン、ラッセル・ベイカーなどという名前が出てきた。 もちろん、もっとたくさんいるのだろうが、日本ではあまり紹介されていない。 実際、昨日出てきた人たちの本は、すべて中古でしか手に入らない。 もともと、新聞のコラムだから、その時の出来事を書いたものが多いだろうし、そのために翻訳に適さないという事情もあるのだろう。 しかし、マイク・ロイコは人生の普遍的な出来事や、一見大したことがない出来事をペーソスの効いた語り口で書いており、本当に素晴らしい読み物だと思う。 翻訳者にも感謝しないといけない。 いくつかの本を中古で探すことにした。 それと、アメリカにはスポーツ・ライティングというジャンルがある。 マイク・ルピカという人や、ロジャー・エンジェル、ジミー・プレズリンといった人たちがそのジャンルに属する人らしい。 アメリカの国技ともいえる野球やフットボール、バスケットなどのスポーツを題材にしてコラムを書く人たちだ。 何気ないプレーが、この人たちの目を通すと違って見える。 この分野は日本ではそのスポーツをやっていたOBが、解説者の余技で書くことが多い。 しかし、アメリカではどちらかというと書く方が本職の人が、それをやる。 スポーツを通して、何か普遍的なことを語る。 さすが、本場の国アメリカだ。 これも、中古で探すことにした。 そんな本が中古でしか手に入らないというのは残念だ。 原書が読めればいいのだが…。 もう一度がんばってみるか。 |
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