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2009.09.14 Monday
通信教育
むかし、少年マガジンや少年サンデーを読んでいたら、いろいろな通販があった。
怪しげなピストルや盗聴器、だれでも記憶力がつくというような機械、筋力をつけるというふれこみの機器…。 そういえば、切手も多かった。 どうでもいいが、今どき、切手を集めている少年などいるのだろうか? 速記もあったなあ。早稲田式というやつだ。 ヘンなやつは、特に裏表紙に多かったと思う。 何となくうさんくさい通販広告、なつかしい。妙に子供心をくすぐるのだ。 もちろん買うお金などないから、何度もそこを開いては見ていた。 これがあったら…、という思い。 通信教育もあった。 これは吉本のギャグにもなっているが、「空手の通信教育」というヤツ。 こんなのを実際にやる人はいない、と思っていたら、いたのだ。 会社時代の後輩。何かの話をしていて、偶然出てきた。 「ぼくも通信教育やってましたよ」 「何の?」 「空手」 「………」 という会話だったと思う。 実際には○○空手というのだが、名誉のために伏せ字にしておく。 「それは興味深い!」ということで、いろいろと聞いた。 毎月来るのか?というと、まとめて一回で済まされるとのこと。 それでは、通信教育にならんがな、というと、なんと回数分「とじ込み」になっているとのこと。 1回目だけ最初から開いており、それ以後は1回ずつとじられている。 さすが…、やった事のある人しかわからんなあ、と感心した。 それなら、面倒くさい毎月の送付はやらずに済む。1回送るだけだ。 それで、どうやってやるネン?と聞くと、第1回は砂場で砂を拳でたたく、という課題らしい。 ずっと砂をたたき続け、それでどうかなったら(忘れた)、次に進めるとのこと。 「へー、それで、ずっと砂をたたいたンか?」 「いい加減なとこでやめたんです」 「それでどうしたん?」 「とじ込みを全部開いて、見ました」 どうも、それで終わりになったらしい。 もともと、通信教育で空手が習えるハズがない…というのはオトナの考え。 かわいそうだが、大笑いした。 その後、彼がそれをネタにしたかどうかは定かではない。 |
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