考えたこと2

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古典落語
1月2日に寄席に行った。
米朝一門会である。
今年サンケイホールがリニューアルして、新しいホールでの第一回目。

ずっと昔にサンケイホールに行ったことがあるが、あのホールは足もとが狭かった。
ぼくぐらいの背丈のある人は膝が前の椅子にひっかかって、シンドイ。
日本人の体型も変わったと言うことだろう。
あの椅子では大きな人は座れない。

新しいサンケイホールは900席ほどのホールで、ビルの7階、8階になる。
せり上がりのきついホールである。
ビルに収めようとすると、しかたないのかもしれない。
椅子はよくなった。背もたれが薄くなって、余裕ができた。
これならぼくでも十分座れる。

肝心の落語だが、新作が1席と古典が3席。

古典をやるのは難しい。
古典を古典風にやっていたら、もうダメなのではないか。
ネタにもよるだろうが、今やもう通じない日本語がたくさん出てくる。

今のお客さんがいなくなったら、もうシンドイだろうな。

亡くなった枝雀のように、自分の世界に引き込んでしまえば、ネタの世界に入れるのだが、そこまでの力がないとシンドイ。

それに比べて、新作は面白かった。
もちろん、今風のネタだから、笑える。

落語という芸が生き残るためには、どんどん新作をやっていかないといけないのではないか。
そのうえで、自分の世界に引き込む力があるものが、古典をやる。
もちろん、基本は古典でしっかり覚えることが大事だが…。

まあ、でも繁昌亭も流行っているらしいし、ぼくの予想は外れるかもしれない。

四の五の言っても、結局は落語家の魅力になるか…。

古典落語の将来について、考えさせられた一日だった。




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