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2009.01.05 Monday
古典落語
1月2日に寄席に行った。
米朝一門会である。 今年サンケイホールがリニューアルして、新しいホールでの第一回目。 ずっと昔にサンケイホールに行ったことがあるが、あのホールは足もとが狭かった。 ぼくぐらいの背丈のある人は膝が前の椅子にひっかかって、シンドイ。 日本人の体型も変わったと言うことだろう。 あの椅子では大きな人は座れない。 新しいサンケイホールは900席ほどのホールで、ビルの7階、8階になる。 せり上がりのきついホールである。 ビルに収めようとすると、しかたないのかもしれない。 椅子はよくなった。背もたれが薄くなって、余裕ができた。 これならぼくでも十分座れる。 肝心の落語だが、新作が1席と古典が3席。 古典をやるのは難しい。 古典を古典風にやっていたら、もうダメなのではないか。 ネタにもよるだろうが、今やもう通じない日本語がたくさん出てくる。 今のお客さんがいなくなったら、もうシンドイだろうな。 亡くなった枝雀のように、自分の世界に引き込んでしまえば、ネタの世界に入れるのだが、そこまでの力がないとシンドイ。 それに比べて、新作は面白かった。 もちろん、今風のネタだから、笑える。 落語という芸が生き残るためには、どんどん新作をやっていかないといけないのではないか。 そのうえで、自分の世界に引き込む力があるものが、古典をやる。 もちろん、基本は古典でしっかり覚えることが大事だが…。 まあ、でも繁昌亭も流行っているらしいし、ぼくの予想は外れるかもしれない。 四の五の言っても、結局は落語家の魅力になるか…。 古典落語の将来について、考えさせられた一日だった。 |
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