考えたこと2

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本題に入る前に
言いにくい頼み事がある時は、事前に色々と考える。
どう言ったら、引き受けてくれるか…。
もっていき方によっては、断られるし、うまくすれば引き受けてもらえる…そんな状況はよくある。

まず、周辺のハナシから始めて、だんだんと本題に入っていくか、それとも、単刀直入に本題を言ってから周辺のハナシでフォローするか、作戦は相手によって変わる。

こういう時は、電話やメールではダメだ。直接会って話さないと。

事前に席が近い人に電話をして、機嫌が良さそうかどうか聞いたりするのも大事である。
機嫌が悪い時は、やめておくに限る。

したがって、ギリギリまで言わないのはよくない。
時間の余裕がないと、機嫌の良い時を狙う、というような芸当はできない。

ただ、こんなハナシは、せっぱ詰まって突然出てくることが多いのも事実だが…。

以前、イギリス人とそんな話をしていると、言われたことがある。

そういう時には、まず部屋に行って、関係ない話をいくつかする。

スポーツの話題とか、家族のこととか、趣味とか、共通のものがなければ、仕方ないので天気とか…。

絶対にいきなり本題のハナシをしてはいけない、とのこと。

いくつか関係ない話をして、相手との距離を詰めておいて、それから言うのが礼儀だそうだ。
これを守るのが、当たり前とのこと。

いかにもイギリス人らしい話だと思う。

どんなに忙しくても、ティータイムにお茶を飲んで、だべる。

今では日本でも、「お茶する」という動詞が生まれたが、これはお茶を飲みながら、おはなしするということであり、イギリスのティータイムみたいなものだと思う。

アメリカ人のように、コーヒーをバカでかいマグに入れて、午前中ちびちび飲みながら働くのではなく、時間を決めて、一斉に手を止めて、どこかに集まって紅茶を飲みながら話をする…。

そういう文化の中から、本題に入る前に、世間話をするという習慣が生まれたのだろう。

イギリスは、島国なのに、どうしてせせこましくないのだろうか。
いつもバタバタしている我々から見ると、余裕があるように思える。

本題に入る前に、世間話…これは見習うべき習慣だと思う。

この世間話の時に、笑いでも取れれば、交渉は半分成功したようなものだろう。

交渉ごとの時には、思い出してください。


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