考えたこと2

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いなくなった新入社員
4月は新入社員のシーズンだが、出社して2時間でいなくなったという新入社員のニュースを見た。
たった2時間でいなくなるのもすごいが、その1時間後に親から辞めるという電話があったとのこと。

これはすごい。
と思ったら、コメント欄に「自分が知っているのは初日の昼休みにいなくなったやつ」とあったので、今どき初日のうちに辞めるというのは珍しくないのかもしれない。

終身雇用が崩れ、年功序列も崩れ、中途市場が立ち上がり、会社を辞めやすくなっているのは事実だが、いくらなんでも2時間は呆れる。
なんで採ったのか、と言われるレベルだろう。

親から電話がかかってきたということだから、親がとにかく何でもいいから行ってみてから決めろ、と言ったのかもしれない。
2時間で何がわかるのかと思うが…。
おそらく本人は最初から辞めるつもりで出社したのだろう。

ぼくは、就職支援の仕事をしているが、やりたい仕事を見つけるよりも、やりたくない仕事に就かないことを勧めている。
やりたい仕事など想像上の産物で、やってみないとわからないからだ。
でも、こんなことはやりたくない、と思うのはまだ想像がつく。

例えば、BtoCの新規顧客開拓の仕事などは、やりたくないだろう。
要するに、ピンポンを押したり、電話でアポを取って、顧客に商品やサービスを勧め、成約に結びつけるという仕事だ。
こういう仕事は普通の新卒にはムリだと思う。
高いインセンティブがあって、どうしてもお金が欲しい、という人でないとつとまらないだろう。
せめて、店舗で待ち受ける形式の販売を目指そう、という。

しかし、2時間でいなくなった会社は、会社側というより辞めた方に問題があったんだろう。
内定をもらえずに病む学生もいるが、内定をもらってブルーになる学生もいる。
きっと内定ブルーで家族もわかっていたのだろう。
でも、会社に行ったらひょっとしたら治るかも、と思って送り出したけど、ダメだったということかもしれない。

キャリアの仕事をしていて、就活を賛美し、仕事をすることは素晴らしいなどという人もいるが、ぼくはそうは思わない。
学生の方が良かったし、仕事をするのは嫌だった。
実際に仕事をしてみて、後悔もあるが、良かったとも思える。
でも、やっぱり学生のうちから仕事はいいことなどと言われてもなあ、と思う。
就活は必要悪なのだろう。

結局仕事はやってみないとわからないのだ。

それでも、2時間でいなくなるとは…。

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