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2020.10.15 Thursday
ブルース
昭和のぼくらはブルースというと、「何とかのブルース」というのが思い出される。
「伊勢佐木町ブルース」とか、「中の島ブルース」、「宗右衛門町ブルース」…、懐かしい。 哀愁がただよう曲、ということだろう。 一方、音楽の世界では「ブルース」というのは形式。 12小節の構成。 キーがCなら C7 F7 C7 C7 F7 F7 C7 C7 G7 F7 C7 G7 というようなコードになる。 すべて7thコードで、ちょっと哀愁が漂う。 アメリカ南部の黒人にルーツがある音楽。 ギターが主役の音楽で、あの色のブルーからブルースということになった。 ブルースをYoutubeで検索すると、たくさん出てくる。 ギターの練習で、この形式がよく使われるからだ。 12小節1コーラスの伴奏のトラックもたくさんある。 キーが違ったり、速さが違ったりして、いろんなパターンがあって練習に使える。 便利な時代になったものだ。 この12小節の形式をちょっと変えて、ジャズ・ブルースというのもある。 一部の7thコードを違うコードに変えて、ジャズっぽくしている。 ブルースは今のロックミュージックの元になった音楽。 だから、ブルースを練習しよう、ということだ。 フォークギターから入った昭和のぼくらは、アルペジオやフィンガーピッキングを練習したが、エレキギターから入る今の若者は、ブルースを学ぶのだろう。 時代の変化だ。 Youtubeの若いギター講師を見ていても、リズム感が違う。 ぼくらは1・2・3・4と均等なリズムだが、彼らのリズムは跳ねている。 そういう音楽で育ってきたのだろう。 跳ねるリズムが染み付いている。 拍の頭で手拍子を打つのではなく、裏の拍で打つ。 それが当たり前にできるのだと思う。 うまくて当たり前か…。 |
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