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2018.12.21 Friday
ボイスチェンジ
昨日のハルオロイド・ミナミに出てきたボイスチェンジャーのこと。
楽器メーカーのローランドが新製品を出した。 「VT-4」という名称で、ボイス・トランスフォーマーというもの。 ボイス・トランスフォーマーがそんなに需要があるのかと思っていたら、バーチャル・ユーチューバーが使うことが多いらしい。 男声を女声に変化させるのだ。 もともとの利用は、放送局などでキャラクターの声を作るために使ったりするものだった。 これをソフトウェアでやろうとすると、時間遅れが出たりするのだが、このVT-4はそんなことはないらしい。 単純にピッチを変えるだけでは不自然になるのだろう。 キャラクターの声などはそれでもいいのだろうが、ちゃんとしたかわいい女声にするためには、ピッチを上げるだけではダメだ。 VT-4の商品紹介のページによると、 従来、ピッチ・エフェクトやフォルマント・エフェクトで声を高品質に加工処理するには、PC なしには実現が難しいものがありました。加えてリアルタイムに加工しようとするとレイテンシーに悩まされたり、不快な音が発生してしまったり、といった問題に直面します。ボイス専用のエフェクト・プロセッサーとして開発されたVT-4は高品質かつリアルタイムの音声加工に最適です。トップパネルのピッチ/フォルマント専用スライダーで瞬時に操作、リアルタイムに音に反映されるので煩わしい問題に悩まされることはありません。太くたくましい声や子供の様なかわいらしい声、恐ろしい声など、あなたの思い描いた声へ変貌します。 ということだ。 以前書いたバーチャル・ユーチューバーのキズナアイは、ちゃんとした女性の声優が声を担当している、ということだったが、中には男声がこういう機械で女声に変えて喋っている、というのもあるということだ。 ちょっと気持ち悪い。 3次元のコンピューターグラフィックスだから、姿かたちは思い通りにできる。 セリフも姿かたちに合わせて決めることができる。 でも、声だけは難しいと思っていたら、それも変化させられるということだ。 もちろん、声をメロディに合わせて、ハーモニーを付けたりする本来の機能もある。 その場合は楽器をつないで使うのだが、どうもそれよりもバーチャル・ユーチューバーの需要が多いような感じだ。 発売した当時は、ツイッターで評判になっていた。 可愛らしい姿かたちで、可愛い声で喋っているコンピューターグラフィックスの女性の声を吹き替えているのが、むさ苦しいおっさんだったりすると思うと、なんとも言えない。 このページで実際にバーチャル・ユーチューバーが「VT-4」のレビューをしているので、興味のある人は見てみてください。 しかし、こわい時代になったものだ。 |
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