考えたこと2

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フランスの暴動
フランスで暴動に近いデモが起こっている。
こないだも書いたように、きっかけは燃料税の引き上げだが、今やマクロン大統領への批判になっている。
今まで、この手の現政権批判のデモでは、若い人たち、特に大学生などが中心になっていた。
でも、朝のワールドニュースを見ていると、今回は結構年齢が高い。
若い人の比率は減っているのだと思う。

今朝も、黄色いベストを着ていた人たちにインタビューしていたが、中高年ばかりだった。
言っているのも、「引き下げられた年金を元に戻せ」とか、「孫に小遣いをやることもできない」というようなものだ。

これまでのパターンなら、若い人たちが、仕事がない我々に仕事を与えろというようなメッセージだが、今回は聞かれない。
思うに、フランスでも高齢化が進んで、経済的にその人たちの社会保障を削らざるを得なくなってきているのだろう。
決まったパイの中から、お金を払う人が減って、貰う人が増えたら、これは仕方がない。
フランスのように、ある程度移民を入れ、少子化対策が成功している国でも、こういう事態になる。

ちなみに、フランスの消費税は20%。

こういうデモがこれから増えてくるのではないかと思う。

日本でもどんどん年金は削らざるを得ない。
制度を守ろうとすると、働く人(年金を負担する人)を増やすか、徴収額を増やすか、受給年齢を上げるか、受給額を減らすことが必要だ。
単純計算でそれしかないのだから、どうしようもない。

働いている人たちの負担を少しでも軽くするために、消費税を上げようとしているのだろう。
年金を続けていくためには、年金を払っている人たちからもお金を集めないといけない。
それで相対的に若い人の負担は減るはずなのだ。
貰う人はどんどん増えていくのだから…。
先進諸国がいずれも消費税率が高いのには、理由がある。

今のフランスで、若い人たちは、高齢者が「年金を削ったのをもとに戻せ」というような声をどう思っているのだろうか。

そのあたりのルポを見てみたいと思う。

それは日本の数年後の姿ではないか。


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