考えたこと2

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ピアーズ・ブロズナン
WOWOWの007のシリーズも中盤に入ってきた。
今週は90年代。
ボンドはピアーズ・ブロズナンが演じている。
この人も英国らしくてなかなかいい。

ベルリンの壁が崩れ、冷戦がようやく終わり、結果的にはソ連が崩壊して西側が勝つという格好。
ゴールデン・アイは1995年の作品。
ボンドとCIAの工作員の会話が面白い。

CIAは合言葉を求めるボンドを「古典的なスパイ」とバカにする。
冷戦に勝ったのはアメリカだ、という奢りを描いているのだろう。
相変わらず、英国スパイは古典的だ。
伝統を大事にするイギリスというところかな。

また、95年はコンピューターの年でもある。
IBMが協賛しており、大型コンピューターだけでなく、今でいうパソコンも登場する。
モデムを使って交信して、大型コンピューターを動かすシーンがある。
マウスなどはなく、文字ベースだ。
それでも、システムに入るパスワードなどが出てくる。
ハッキングのシーンだ。

この辺から、007の映画もそんなにレトロな感じはなくなる。
95年くらいから、現代に近づくのだろう。
そういえば、ボンドカーにBMWが出てくるのもこのあたりから。
アストン・マーチンも出てくるのだが‥。
イギリスの自動車産業の斜陽も始まった。

おまけにソ連が具体的な敵国ではなくなってくる。
ソ連は絡むものの、敵は裏切ったMI6のスパイ。
身内だった。

この次の作品がトゥモロー・ネバー・ダイ。
同じくピアーズ・ブロスナン。
これが1997年。
このあたりで、ほとんど現代になる。
悪役は大金持ちのメディア王で、中国の女スパイがパートナー。
そうそう、この頃から持ち物にガラケーが出てくる。
秘密の武器の一つがガラケーだ。

どちらかというと、世界の緊張が薄れて、いい時代だったんだと思う。

この頃はリアルタイムでかなり忙しくて、映画など見る余裕はなかった。
実質的にはバブルは崩壊していたが、まだまだ世の中は浮かれていた。
でも、ぼくら製造業のサラリーマンは蚊帳の外だったなあ。
金融はボロ儲けだったはず。

若い人たち向けに、007でたどる現代史というのをやっても面白いだろう。
戦後の東西緊張の時代から、デタント、ベルリンの壁崩壊、ソ連の崩壊、そして現代という流れがわかる。

1990年代は、冷戦は終わったが、まだスパイという仕事がカッコよかったころ。

とにかく、時間に追われて、忙しい時代だった。

今になると妙に懐かしい。



| | 考えたこと | 16:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
ハリケーン
朝のワールドニュースで、アメリカのニュースはここ3日ほどフロリダなどでのハリケーンの被害のことがトップだ。
ハリケーンの最中に、部屋の中から放送した映像はすごかった。
直前に窓の正面にあった家が、土台から離れて流されてきれいさっぱりなくなっている。
2x4の工法で、土の上に乗っているだけなのかもしれないが、それが暴風雨で流れてしまうほどの強さ。
上陸の前から住民は避難していたようだが、あんなのが来たらどうしようもないと思う。

風速70メートルの暴風雨と高潮。
映っていたところは、海岸のすぐ近くだったが、すごい被害だ。

今日は上空から町の様子を映していたが、まともな家が1件もない。
町ごと暴風雨でやられ、上陸したメキシコビーチというところは、本当に瓦礫の町になっている。
大西洋で発達したハリケーンがまともに来るのだから、ほんとに怖い。

今回のハリケーン、マイケルは上陸時の中心気圧が919hPa、最大風速は69メートルで、勢力は上から2番目に強い「カテゴリー4」だったとのこと。
この勢力でハリケーンがフロリダ州北西部に上陸したという記録は過去にないらしい。
919hPaは、史上3番目。
近づいてくると、みるみるうちに海水位が上がったと言っていた。
最大風速69メートルは、映像ではとても外に人間が立ってはいられない。
大きな木が根こそぎ倒れていたし、車も飛ばされる勢いだった。

こないだの台風はすごかったが、それでもあのハリケーンに比べるとマシだった。
しかし、こういうのが続くと、本当に「低気圧による暴風雨を緩和する技術」みたいなものが必要になると思う。
ネットで見ると、台風の予想進路のところに潜水艦で深層の海水を汲み上げて表面に送り、海水温を下げることで台風の勢力を落とすという特許が出ているとのこと。
日本の特許だ。
これは、台風に爆弾を打ち込むとかいう派手さはないが、確実に勢力を落とせる。
台風のエネルギーは海水温の高さに依存しているからだ。
だから、温暖化が進み、台風の威力が増した。

これはいい考えだと思う。

それこそ、もめている南シナ海で、台湾、中国、韓国、日本が協力してやってみたらどうか。

もめるばかりが能ではないのだから。




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