考えたこと2

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Society 5.0
1月に閣議決定されたものの中に、内閣府が提唱したSociety 5.0というものがあるらしい。
Society 5.0とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」という定義。
こういうのを作っても、果たして国会議員の人たちで分かる人がどれだけいるのか疑問だが、これが第5期科学技術基本計画で決まったものだ。

Society 5.0ということは、5番目の社会ということであり、1番目から4番目を経て5番目になるということ。
1番目は狩猟社会、2番めは農耕社会、3番めは工業社会、4番目は情報社会、そして5番目がこれになる。
日本でいうと、狩猟社会は縄文時代、農耕社会は弥生時代、工業社会は明治に入ってから、情報社会は80年代くらいから、という感じ。
社会の変化が加速しているのがよくわかる。
特に工業社会になってから、情報社会になるまでが100年ちょっと。
そこからSociety 5.0までが40年くらい。
縄文時代が1万年以上続いたことから考えると、確実にスピードアップしている。

ぼくらの世代は工業化社会に生まれ、情報化社会を迎え、その次に入ったところあたりであの世に行く。
一人の人生で、3つの時代を経験することができる、初めての世代だ。
そう思うと、大学の学科を選ぶときに、情報関係を選んだのはまことに正解だった。
全く勉強しなかったから、ほとんど役には立っていないが…。

それでも、90年代からパソコンには馴染んできた。
最初はMac、社内LANができてからはWindows、最近はタブレットやChromeBook。
当初はワープロなど、パソコン単独でソフトを使うためのものだったが、ブロードバンド化してからはネットに繋がってなんぼ、の世界になった。
今やインターネットは社会インフラだ。
Googleやアマゾン、楽天がなければ、生活に困る…と言ったら言い過ぎになるが、Society 5.0で目指している時代はそういう時代だろう。

社会インフラだという認識になれば、どうやって安全性を担保するかということになる。
しかし、インターネットの世界は自由な世界。
自由だからこそ、ここまで発展したとも言える。
オープンソースと言われる、誰でも自由に使え、改善できるというようなソフトウェアで進化してきた。
GoogleやアマゾンがAIを自由に使えるアプリケーションにして提供しているのも、そういう基本があるからだろう。(ただし、その仕組みで儲けているのも事実)

今やインフラとなったインターネットのセキュリティをどう確保するのか。
それは社会の課題でもあると思う。

ビッグデーターとか言われ、政府の持っている個人のデーターなどがクラウド上で利用できたりしないと、Society 5.0の時代は便利にならない。
安全性と利便性を両立しないといけないのだ。

これらの技術を開発したり、運用したりできる人が必要になる。

Sosiety 5.0という掛け声はいいが、「人を育てる」という時間がかかることを早くやらないと。



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