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2014.02.27 Thursday
意味あること
若い人が仕事をするときに、「意味あることをしたい」という。
しかし、仕事の意味とはなんだろうか。 仕事そのものに意味はあるのだろうか。 きっと、そこに仕事があるということは、それに何らかの意味があるということだ。 意味のない仕事は存在できないだろう。 少なくとも、その仕事が以前から続いているのなら、意味はあるはず。 きっと誰かのためになっているのだろう。 その誰かが、客の場合もあるし、会社の場合もあるし、個人の場合もある。 でも、若い人がいう「意味あること」というのは、もっと違うことを求めているのだと思う。 もっと大きなものだろう。 もっと抽象的なものと言ってもいい。 直接的ではない意味だ。 言っている本人も、なんだか分からないようなもの。 例えば、営業の仕事があったとする。 営業だから、会社のサービスか製品を売り込むということだ。 そこに、意味がほしいという。 単純に言えば、それを必要とは思っていない人に、それが必要だと思わせ、そしてそれを売るという仕事…それに意味をつけたいということになる。 その客からの感謝、というような個別的なものではなく、もっと大きな意義というようなものを求めるのだ。 そんなものがあるはずがない。 そんなものがあると思っているとしたら、大マチガイだ。 もしも意味があるとしたら、その仕事をした本人が自分で考えるしかない。 その仕事をする前から、どんな意味があるかなどわかるはずがない。 仕事の意味は自分で見つけるものだ。 もともとの意味など、どこにもないのだ。 |
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