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2023.08.04 Friday
インフルエンザは怖くない?
精神科医の和田秀樹が、いいことを言っている。
「パンデミックに直面し、冷静でいられる人と慌てふためく人の違いは何か。医師の和田秀樹さんは「日本人の不安感は、『怖い』『いやだ』という感情ばかり先走り、対策まで結びつかないことが多い。これは控えめにいっても、頭が悪い人の行動だ。頭がいい人は世間の評価に惑わされず、確率で考えることができる」という――。」 今やコロナは、怖がっている人にとって、日本人が最も嫌う「穢れ(けがれ)」の域に達していると思う。 理屈ではなく「コロナになる」というのが嫌なのだ。 こないだ70歳を超えた人と話したのだが、今やインフルエンザの方がコロナよりも死亡率が高いから、そちらのほうが怖いと言っても「いや、コロナにだけはなりたくない」と言っていた。 ものすごい、刷り込みだ。 毎日毎日、家にこもってワイドショーを見たり、新聞を読んだりして煽られ、いくら5類になっても「コロナ」は特別怖い、という位置づけになっている。 そもそも、普通の風邪と言われているものでも、いくらかはコロナウィルス由来のものだ。 コロナ風邪にかかることで、ある程度免疫ができる。 流行当初、集団免疫ということをイギリスで言っていたが、どんな感染症でも弱毒化したら単なる流行病になる。 そして、だんだんと免疫を持った人が増えて、流行っても大したことはない、という病気になると思う。 そういうことを中学や高校の生物で習うはずだが、今の年寄りは、はるか昔に習ったことなど忘れているのだろう。 程度の低いマスコミや感染症分科会、医師会、などがバカみたいにコロナを煽ったおかげで、完全に刷り込まれている人が増えた。 そういう人たちが、未だにマスクをしろとか、的はずれなことを言っている。 それも、高齢者はスルーして、若い人たちにそれをおしつける悪質で陰湿な人が多い。 戦時中の隣組みたいなものだ。 和田氏はこう言う。 「現代の日本人に必要なのは、事実を中立的に見たうえで、確率でものごとを考える習慣を身につけることだと思っています。「頭がいい人」の健康法にとって、それが必須の要件になるからです。 今回のコロナ禍は、その典型です。確率がこれほど無視された病気も珍しいのではないでしょうか。たしかに、当初は、新型コロナウイルスによる感染症がどんな病気なのかよくわからないうちに、重症者や死亡者が次々と報じられ、日本全体は強い不安感に包まれました。」 「「不安」という感情そのものは、この先に起こりうる悪い事態を回避するためのものなので、本来、決して悪いものではありません。どのくらいの確率で、どのような事態が起こるか。何をすれば回避できるか。 できなければ、どのようにリカバいう感情ばかり先走ってパニックになりがちです。これは控え目にいっても「頭が悪い人」の行動です。」 本当にその通りだと思う。 もっと死者の多かった諸外国ではコロナはもう終わっているのに、日本ではまだ「コロナが怖い」と煽っている医者がいる。 いつになったら、マスクをやめるのだろうか。 厚労省のデーターによると、 「デルタ株が流行した第5波の時期、80歳以上の重症化率が10.21パーセント、致死率が7.92パーセントでしたが、オミクロン株が主体となった第7波では重症化率は1.86パーセント、致死率は1.69パーセントへと低下していました。 コロナ禍以前に、毎年のようにはやっていた季節性インフルエンザでは、80歳以上の重症化率は2.17パーセント、致死率は1.73パーセントでしたから、オミクロン株はインフルエンザよりも低いのです。 こうした数字が出てきても、日本では、発生当初の「死を招く病」というイメージはなかなか変わりませんでした。外出や営業の自粛、就業制限など、終わりにしてもよいと思われる段階を過ぎてなお、ずるずると続きました。」 何度も書くが、これは第二次大戦で戦ってはいけないアメリカとの戦争をしたメンタリティと同じだと思う。 日本人はあの戦争から結局何も学んでいない。 口だけで「平和、平和」といいつつ、何も考えていないのだ。 この伝統を変えないといけないと切に思う。 |
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