考えたこと2

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新卒一括採用の勘違い
こないだ中国の文系の留学生が、日本では新卒一括採用のおかげで、文系でもIT系に行ける、ということを言っていた。
それは間違いで、日本ではIT系の人数が足りていないから、文系でもIT系の会社に入れるというのが事実、と伝えた。

一応IT系の人事の人達は、文系でもOKと行っているが、本当はその分野を学習した人が欲しいのだろう。
実際はIT系の教育機関を卒業する人の数が足りていないから、文系を取っている、というのが事実に近いと思う。

中国では文系を卒業して、IT系の会社には行けないと言っていた。
このあたりが日本のITの弱いところなんだろう。
これからはITの時代だから、ITの学部や学科ができて、そこを優秀な人達が卒業する。
それで数が足りるから、文系を卒業したらIT系には就職できないということだ。

これからはITの時代ということは、少なくとも2000年代にはわかっていただろう。
IBMからマイクロソフトに覇権が移り、メインフレームからサーバー・クライアントの時代になった。
一般人もネットワークの威力がわかり、メールやWebの時代が来た頃だ。

それでも、文科省も、大学もIT系の学部を増やさなかった。
国立はまだしも、私学は手軽な文系の学部ばかり作り、文系の入試科目から数学が消え去った。
高校では情報という科目ができたが、まともにやっている学校は今でもほとんどない。
本当はバカみたいに増えた地理、歴史、政治、経済よりも、これからの人にはたった週に1時間でも情報の方が大事だろう。
それでも、ほとんど真面目にやっていない。

教える人がいないからだ。
科目を増やしても、教職課程は変えないし、採用試験も変えない。
本当なら、教職課程を取る人は最低限のリテラシーを教え、ネットの常識などは教えるべきなのだ。
それをしないから、せっかくタブレットを配っても、どう使っていいかわからない。
教育をやっている人が、教育についてわかっていない。
笑えない冗談だ。

大学人はみんな偉そうなことは言うが、IT人材が足りないのはわかっているのに、それを増やそうとは口が裂けても言わない。
自分たちの仕事がなくなるのが怖いからだ。
そういう壮大なバカの壁に守られて、未だに大学ではIT系の学部はなかなか増えない。

そういう状態だから、中国の留学生が、日本の新卒一括採用の制度のおかげで、文系でもIT系の会社に就職できる、という勘違いが起きる。

本当は、日本は先が読めないのと、既得権を守りたい人が多すぎて、こんなことになっている、と言いたかったが、あまりにもかっこ悪いので止めておいた。

情けない話だ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) |

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