考えたこと2

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面接の極意
最近、素直さについて考えるようになった。
面接で、どういう人が取りたいかということだ。
多くの企業では、やっぱり素直な人が取りたいと思っているはず。
もちろん、ジョブ型などと言われているので、自身の専門性はこれから問われるようになってくるだろう。
しかし、いくら専門性があったとしても、やっぱり素直な人が取りたいのは変わらないと思う。

ネットで調べると、素直というのは、「性格や態度がひねくれておらず、まっすぐなこと」、「ありのままで飾り気がないこと」という意味。
その通りだと思う。

こないだ、ある金融機関を受けた学生が「やらかしてしまったので、もう行きたくない」という相談があった。
ぼくも、前日に練習をしたときに、金融の意味や、世の中にどういう貢献をしているか、自分がやりたい仕事はどんな仕事かなどを聞いてもさっぱりだったので、仕方ないなあと思った。
それでも、とにかく経験することが大事だから行こう、と背中を押した。

集団面接だったようで、周りの学生も、面接官も失笑するほどだったらしい。
帰ってから泣いたと言っていた。
それでも、その会社から連絡があり「次の面接に進んでほしい」ということだった。

本人は「意味わからん」と信じられない様子で、「もう行きたくない」という言葉が出たのだ。
周りの学生はよく調べてきていたようで、なぜその会社に入りたいのかとか、こういうところがやりがいだと思うとか、立派に答えていたとのこと。
自分はしどろもどろで、本当に情けなかったが明るく元気に答えたということだった。
その場面が浮かんで、思わず笑ってしまった。
その学生は、何度か電話がかかってきたのだが、恥ずかしくて行けないということでまだ行っていない。

人事担当者はどう思っていたのだろうか。
普通に考えたら、まったく何も考えず面接に来たということで「ダメ」だろうと思う。
それでも、もう1度呼んで話をしたいと思った。

結局、仕事をしたことがないのだから、金融の意味ややりがいなど、わからなくてもいいということだ。
じゃあ、なぜ聞くのかということだが、その質問に答える様子でその人の評価をするためだと思う。
1次面接だったということもあったと思う。
まだまだ志望が固まっていない状態で参加している状態だろう。

その学生は困った感じを前面に出して、しどろもどろで真摯に答え、その姿に素直さを感じたのだろうと思う。
もう1度会って、どれだけ変わるのか、見てみたいとも思わせたのだ。
したり顔で分かったような話をする学生がほしいのではなく、わからなくて困っても、とにかく精いっぱいやろうとする学生がほしいのだ。

会社に入ったら、だれでも仕事はそれなりに覚えるし、そこでやりがいを感じる人は感じるだろう。
やりがいを感じられる人は、きっと素直に仕事に取り組む人なのだろうと思う。
経験から、きっと担当者はそう思ったのだ。

だから、自分を隠さない方がいい。

それが面接の極意だと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

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