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2021.11.06 Saturday
テレキャスターの味
ポールリードスミスのセミアコのギターを買ってからは、それをずっと弾いていた。
でも、思い立って、昨日またテレキャスターを弾いた。 値段はテレキャスターの方が高い。 エレキギターは木の材質とか、ピックアップの種類とか、いろんな要素があるのだが、やっぱり1台1台音が違う。 テレキャスターはやっぱり歯切れのいいシャリっとした音が出る。 弓木絵理乃のカッティングの最初の16小節ほどをコピーしたくて、練習をしている。 その練習にはテレキャスターの方がよさそうだと思ったのだ。 久しぶりに持ち替えてみて、改めて違いがわかった。 ぼくが持っているアメリカンスタンダードのテレキャスターは、ポールリードスミスよりもネックが太くて、幅が狭い。 特にネックの幅が狭いから、指が密になって、結果的に音を出さない弦のミュートがしやすいのだ。 それだけではなく、セミアコとは違って、ボディに空洞がないから、余計な音も出にくいように思う。 エレキギターにも、向き不向きがある。 アコギのように、ボディーが鳴っているという感じは少ないから、そんなに差はないと思っていたが、逆だった。 アコギはどんなモデルでもある程度の音量が出る。 音が大きい、小さいはあるが、音質の差はわかりにくかったりする。 でも、エレキギターは生音は小さいが、ピックアップで増幅して音質の差は大きくなるのだろう。 というわけで、しばらくはテレキャスターに戻して練習することにする。 ぼくのテレキャスターはボリュームボタンをプッシュすると、ピックアップの接続が変わり、音質が変わるようになっているのだが、気が付いたらその音が変わらなくなっている。 いつかは修理をしないといけないとは思っているのだが、実際あまり使わないのだ。 弓木絵理乃のコピーができて弾けるようになってから、修理に持っていくことにする。 ボディのいろんなところに傷もあるし、ネックの指板も一部は使いすぎて削れていたりするが、もうこのギターも15年以上経つ。 なんだか味が出てきた。 ぼくが有名なギタリストなら、いろんなダメージも値打ちになるのだろうが、それは無理。 傷はたんなる傷だ。 それでも、長いこと弾いてきた歴史はある。 持っているエレキギターの中で一番高いのだが、一番傷も多い。 傷は弾いてきた歴史だと思う。 |
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