考えたこと2

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ドラマ作成支援ツール
色々と問題が多い終身雇用のだが、全くメリットがないわけではない。
自動車のような数万点の部品を組み上げて、一つのものを作るというようなケースでは、長期的な関係に基づく信頼関係が重要であり、そういう麺では終身雇用の制度上の強みも出てくると思う。
だからこそ、自動車産業はまだ日本が強いのだろう。
電気自動車になったら、部品点数が大幅に減って、そのメリットもなくなるのだろうか。
このあたりは日本の産業構造を考える上で、悩ましいところだろう。

知らなかったが、ドラマや映画を作るという作業も、そういうすり合わせ型のものらしい。
だから、相変わらず制作会社が強いのだろう。

しかし、Netflixという動画のネット配信会社が、コンテンツの自主制作に力を入れており、そういう作業の非効率を改善するツールを作った。
Prodicleという名前のツール。

紹介の記事によると、脚本から自動的に出演人物や小道具を抽出し、スケジュールの調整や小道具の手配を自動的にやるということだ。
今までこの作業はスタッフが毎回手作業でやっていたという。
予定変更に伴う連絡もFAXがメインらしい。
現場では紙が強いということか。

映画やドラマの撮影に参加する関係者の数はとんでもなく多いらしい。
たいがい撮影のシーンを見ると、周りに一杯の人がいるのは事実。
あれは実際にそうなのだろう。
小道具一つなくても、撮影は成り立たないから、大変だ。
時間も前後して撮影したりするだろうし、直前の場面で身につけていた小道具を忘れたりするとややこしい。
時々、NGシーンで小道具の間違いなどが指摘されたりするから、見ている人は見ているのだ。

「雨のため、明日の撮影は延期」という場合、数百人の関係者の中から影響を受ける人だけにアプリで自動連絡する、という機能もあるという。
こういうのは、できそうで出来なかった自動化。
出来てしまうと、ありがたいと思う。

ぼくは以前、実車テストで3日間の日程で、テストスケジュールを組むのを自動化出来ないかと考えたことがある。
テストカー、タイヤサイズ、担当者、試験項目、テスト順などのパラメータがあって、どのテストは先にやらないといけないとか、これはタイヤが着く日がいついつだとか、このテストが終わったら、違うリムに組んで別のテストをやるとか…。
たった数十セットのテストを担当者十数人でやるだけでも、考えることは多くて、なおかつ突発の事態も多く、結局自動化は諦めた。

そういうことは、一番コンピューターでやりたいのだが、出来ないことだという印象。
天気や渋滞なども考慮しておくとなると、場合の数が多すぎて、できそうに見えるのだが手が出ない類の問題だった。

Prodicleはまさにそういう問題を解決したソフトだろうと思う。
こうなると、映画やドラマの作成の手配の仕事はコンピューターで代替えされる。

こういう類の仕事がコンピューターでできるようになると、本当に人間の仕事が減るだろう。
歴史的には、機械で代替えされても、別の仕事がまたできて人間の仕事はなくなってこなかったが、だんだんとそれも怪しくなってきた。

調整という知的?作業は意外と多い。

Netflixのような新規参入のイノベーターが出てくると、従来のプロダクションは苦しくなると思う。





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