考えたこと2

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キャリア形成のジレンマ
キャリア形成関連の授業はいろんな大学でなされている。
ぶっちゃけて言えば、自分がやりたいことやなりたい姿、やっている学びやスキルと仕事を結びつけよう、という試みだ。
こういうことをやると、どうしても理想論になる。

明治大学ではこんな授業もあるらしい。
iU情報経営イノベーション専門職大学の講師が書いていた。

「明治大学の私の授業では、「死ぬまでに実現したい夢、十年後にしたい仕事、その仕事に就くため勉強すべきこと」を1分間で発表する。夢を実現するためには、いつでもどこでも誰でも安価に一生涯にわたって体系的なオーダーメード教育を受けられることが理想だ。スマートフォンに夢、就きたい職業などを入力すると、最適化されたオーダーメードの学びのロードマップが図解で表示される。そこには学年別、レベル別に身につけるべき学びの体系と細目が盛り込まれている。」

この人は、コロナでオンラインが進み、こういうことがスマホでできるようになる、ということを書いているのだが、何となく違和感がある。
キャリアの難しいところは、まだやっていない、ということだ。
将来など、わからないのだ。

ぼくが大事だと思うのは、目の前の仕事を一生懸命にやること。
それをできれば3年から5年続けてみること。
節目で自分のやってきたことを振り返ること。

結局、大事なのは現在だけなのだと思う。

たしかに、夢やなりたい姿を考えることは必要だ。
でも、考えるだけでは前に進まない。
やってみて、初めて分かることのほうが多いからだ。

人生は「こんなはずではなかった」という出来事の集積だと言ってもいい。
そういうことをわかった上で、なりたい姿や夢を考えるのは難しい。

ぼくの若い頃は「就職して、企業に入って働く」というのは「負け」みたいな風潮があった。
中村雅俊のドラマなど、そういう感じだったなあ。
自由に生きることがかっこいい、という時代。
それをユーミンは「あの頃のまま」で歌にして、ブレバタが歌った。

本当に小さい頃の夢にたどり着けるのはほんの一握り。
才能や運も左右する。
夢のリストに書いてあるものは、消していかないと行けない人がほとんどなのだ。

それをスマホに入れて、いつでも見られる、というのはどこか間違っているように思う。
そんなものはメモでいいのだ。
そして、いつかは捨ててしまう。

そういうものだと思う。



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