考えたこと2

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ヒトラーと民主主義
今朝のBSでヒトラーの番組をやっていた。
彼は悪の代名詞になっているし、実際に彼がやったことは許されないことだ。

でも、彼がなぜナチス党を立ち上げ、ドイツの首相にまでなったのかというと、それは民衆の支持があったからだ。
当時のドイツはワイマール憲法で治められた国家であり、ワイマール憲法は最も民主的な憲法だったという。
つまり、民主主義がヒトラーを生んだということだ。

今朝のテレビでも、ヒトラーが演説して、ドイツ国民が熱狂する姿が映っていた。
当時をリアルタイムで知っている100歳を超えたドイツ人が何人かインタビューされていたが、彼らもヒトラーに熱狂したということだった。

ヒトラーが首相になってからは、マスコミを利用し、国民受信機という当時は高かったラジオを安価に作ったものを販売した。
インタビューでも、当時はみんな家庭でラジオの周りに座って聞くのを楽しみにしていた、と言っている。
ラジオの次は映画だったという。
民主主義はマスコミと結びついていることがよくわかる。

子どもたちがナチス式の敬礼をしている姿も映像に残っている。
彼は国民にとってアイドルだったのだ。
別荘にいるヒトラーを民衆がひと目見ようと取り巻いている写真も出ていた。

幸い、日本にはヒトラーのような人物は現れなかったが、民衆はドイツと同じように戦争に向かって突き進んできたのは事実。
大正デモクラシーという運動が、戦争を生んだのかもしれない。

いくら指導者が戦争をしたくても、民衆が反対すればそんなことはできない。
それは今も昔も同じだ。

そして、指導者はマスコミと一緒になって扇動を始める。
マスコミは自分たちが儲かれば、戦争を煽るのが歴史の事実。
売れてなんぼなのだ。

そういう事実を隠すのもマスコミの戦術だ。
朝ドラを見ていてもわかるが、まるで一般大衆のほとんどは戦争は嫌だったが、無理やり国にやらされた、というのがステレオタイプの描き方。
戦前や戦時中は戦争に賛成だったが、戦後はそれを反省したというような主人公は見たことがない。
マスコミは真実を自分たちのいいように変えていく。
それは大衆がそう思いたいということもある。
やっぱり売れてなんぼなのだ。

インターネットがそれを加速した。
従来のマスコミはネットメディアに取って代わられまいとして、より扇動的になる。
それが一部のワイドショーのコロナ報道だったのだろう。

そういう事実こそもっと伝えていかないといけないと思う。




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