考えたこと2

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テスラ
テスラというとアメリカの電気自動車専門のメーカー。
電気自動車のメーカーはいろいろあるが、量産しているという意味では最大だろう。
ハイブリッドのようにエンジンは使わない。
本当にモーターと電池で走る、ピュアEVを作っている。
欧州のメーカーがディーゼルで失敗して、急遽EVに舵を切ったが、まだまだ前途にはたくさんの問題がある。
もちろん日本のメーカーも似たようなものだ。

その問題をいち早く具現化するのが、テスラのEV。
モデル3という本格的な量産車を分解して調べたという記事が日経Automotiveに出ている。
ぼくは無料の部分しか見られないが、それでも十分わかる。
このモデル3は年間50万台規模で作ろうとしているようだが、このクルマの部品を調べたら、圧倒的な少なさに技術者は驚いたという。

クルマの全体を制御する統合ECU(電子制御ユニット)が、文字通り走る、曲がる、止まるという動きを制御しているらしい。
たった3kgのユニットだ。
他のメーカーも2025年あたりに導入、と言っていたらしいが、それをもう2019年の時点で完成している。

モデル3の中身を見たエンジニアは「部品点数が少なすぎる。本当にこれでクルマが動くのか」と言ったらしい。
パワートレーンというのは、従来のエンジン、クラッチ、トランスミッション、ドライブシャフト、プロペラシャフト、デファレンシャルギアなどを総称して、動力を伝える仕組みのことだが、それがインバーターとモーター、減速機を一体化した駆動モジュールになっているという。
圧倒的に部品点数が少ない。

今までの自動車の部品メーカーにとっては、大ショックだ。
普通のクルマは3万点くらいの部品でできているという。
それが半分以下になるのだから、部品メーカーにとっては死活問題。

今の自動車産業は完成車メーカーを頂上に、たくさんの部品メーカーの裾野が広がっている。
その裾野が半分以下になる。
前にも何度か書いたが、その部品メーカーの大きなところはそれを予想して他の分野に進出を検討しているのが実情。

まだしばらくはエンジンの時代が続く。
バッテリーをそんなにたくさん作れないからだ。
でも、いつ技術革新が起こるかわからない。
どこかの会社が、リチウム以外の汎用材料ですばらしいバッテリーを作ってしまえば、一気に電動化は進むだろう。

部品メーカーにとっては、綱渡りの時代が続く。
日本やドイツ、アメリカにとっては、電動化が進まない方がうれしい、というのが本音だろう。

自動車業界の未来はどうなるのだろう。


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