考えたこと2

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寅次郎真実一路
この映画の大原麗子はホントにいい。
米倉斉加年が演じるエリートサラリーマンの妻の役。

彼女は晩年、病気になって幸せではなかった。
そんなこともあって、どうしても「薄幸」というイメージがついて回る。
あくまで結果論だが…。

でも、現役当時から大原麗子は「はかない」イメージだ。
明るい役を演っても、どこか影がある。

あとから考えると、そういう運命だったから、はかなく見えたのか、それとも元々はかない星の下に生まれたのか…と思う。
そんなことを考えさせるのが、役者という商売なんだろう。

でも、この「寅次郎真実一路」を見ると、日本にもこういうモーレツサラリーマンがいて、茨城県から東京都まで朝6時に起きて通い、毎日残業で夜中に帰っていた、ということを思い出す。
今なら、コンプライアンスがあるし、リモートワークもあるから、そんなことは考えれない…、かもしれない。

この映画が封切られたのが1984年。
まだまだバブルは続いた。
80年代、ぼくも毎晩終電の時期があった。
日本中の企業がそんな状態だったのだ。

激務に耐えかねて失踪するサラリーマン。
残された家族。
寅さんはその騒ぎを外から見ていた。

まだ手で合図をしている東京証券取引所が映る。
今とは全く違う。
すごい熱気が伝わってくる。
そんな時代だった。

今から振り返ると、日本中が浮かれていたようだ。
そんな時代を過ごせたことは、幸せなのか、不幸せなのか…。

あの頃の元気な大原麗子のマドンナ姿を見て、そんなことを思った。




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