考えたこと2

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民主主義の欠点
ニューズウィーク日本版に、「本来的にどうしようもなく偏っている我々の一票がなす民主主義の意味」という記事があった。
この事は、知らず知らずの間に、現代の人たちを侵食していると思う。
トランプ大統領以降、このことがあらわになってきた。

記事の中では、自分が裁判にかけられたとして、その裁判官が適当に気分で判決を下したり、客観的な証拠に従わなかったり、偏見に満ちた判決を下したら、その判決は「まとも」ではないと判断するはず、という。
それは当然だ。

しかし、民主主義の世の中では、自分に直接関係がない政治や政策について学んでいるほどヒマな人は少ない。
現代は政治に関する情報はどんどん手に入れやすくなっているが、この40年間で、人々の政治リテラシーは大して上がってはいないらしい。

というより、ネットの影響で、人々はどんどん自分が偏っている方向にずれていく。
さらに、ネット上のSNSやニュースサイトがそれを強化している。
自分の意見と同じものだけを読み、バイアスを強くしているのだ。

ネットが既存のジャーナリズムの力を弱め、その結果マスコミが劣化したということもある。
海外はわからないが、日本のマスコミはひどいと思う。
新聞やテレビを見るのは、ほとんど高齢者だから、その人達におもねった記事になる。
所詮、購読数や視聴率の問題だ。
マスコミに科学の知識や良識などないことは、はっきりわかった。

原発事故の報道を何度もセンセーショナルに行い、風評被害を大きくしたのも、マスコミの役割が大きい。
福島には人が住めないとか、未だに線量が多く被爆が心配だとか、甲状腺がんについての報道など、ちゃんと訂正の記事を出して、謝罪すべきだと思う。
避難しなくてもいい人まで避難させたのも、自己責任とはいえ、マスコミの報道によるところも大きい。
そのうえ、自分たちが福島の人たちの被害を大きくした張本人だという意識もない。(気づいているかもしれないが)

一般の人々も結局いい加減である上に、ネットのおかげで偏っていくし、それを食い止める良識あるマスコミも存在しなくなる。
これで民主主義は成り立つのだろうか、ということだ。

ぼくは戦後の民主主義教育を受けて、民主主義こそ正しいものだと教えられた。
でも、それは国民一人ひとりに教育が行き渡り、自分で正邪を判断できる国民がいての話だ。
だからこそ、教育は大事なのだ。
生まれ落ちたまま放置されたら、まともな判断などできない。

どうやったら、この民主主義の欠点が小さくなるのだろうか。

インターネットで情報が過多になる現在、これはとても難しい問題だと思う。



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