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2019.02.23 Saturday
sonogenic
ヤマハが「SHS-500」という新しいショルダーキーボードを出した。
ソノジェニック、というシリーズ。 肩からかけて、ギターのように弾ける。 このキーボードは、楽器が弾けない人のための楽器だという。 何とも矛盾したキャッチフレーズ。 新製品の説明書きにはこうある。 「sonogenic」は、従来の楽器演奏者層と音楽リスナー層の間に位置するお客様に焦点を当てた新しいブランドです。「楽器演奏の知識やスキルはないが、聴くだけではなくもっと能動的に音楽に関わりたい」というニーズに対応し、音楽の新しい楽しみ方を提案いたします。 このキーボードは、スマホのアプリ「Chord Tracker」と連動させて、曲のコード進行を分析して、キーボードの鍵盤を押さえると、そのコードに合った音が出る仕組み。 デモ演奏をみても、それらしい音が出ている。 つまり、自分の気に入った曲をスマホに入れて、その曲に合わせてセッションができるということだ。 これが、「楽器が弾けない人の楽器」。 よくできていると思う。 音源の曲を分析するのは、理論的にはそんなに難しくない。 ルートは、ベースの音をチェックする。 いろいろと動きはあるが、小節の中で一番低い音を探せばOKだろう。 その上にどんな和音が積んであるかを調べる。 CPUが良くなったから、音を分析して和音がわかるようになった。 周波数分析して、音の高さを調べているんだと思う。 もちろん、ボーカルの音を除外するとか、リズム楽器を除外するとか、いろんな工夫はしているんだろう。 いろんな会社が同様のソフトをすでに出している。 これもスマホというデバイスを、みんなが持っているという前提。 新しい製品の形だ。 これからこういう製品が増えてくるだろう。 しかし、このシリーズ、これからまだ製品を増やしていくつもりなのだろうか。 実際、市場では受け入れられるのか、それともポシャるのか…。 難しいところだ。 |
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