考えたこと2

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ペットの葬儀
2010年前後がペットブームの最盛期だそうだ。
その頃にペットが急増したらしい。

2015年の内閣府の調査によると、ペットを飼っている人の世代別割合は、50代の44.5%、60代の36.4%、70代の24.1%となっている。
50代が一番多かったが、この人たちがもう60代に入ってくる。
住んでいるところや経済的な環境が許せば、ペットを飼いはじめたいという人も、いくらかはいると思う。

ペット産業の全体の売上は右肩上がり。
全体で、1兆5000億円を超えている。
でも、飼育頭数でネコがイヌを抜いたりしているところを見ると、ペットにかけるお金は減ってきているのだろう。
近所の人でも、もう自分が生きている間に看取ることができないから、ということで新たなペットを飼わない人も増えてきた。

これから2010年頃に増えたペットが死に始める。
ペットの葬儀は人間の葬儀と同じく増えてくるということだ。
しかし、総人口が減ると同時に、ペットの数も減るのだろう。
国内市場の縮小というのは、日本の全産業の課題だが、ペット産業も免れない。
ペットは人間に比べて寿命が短く、回転が速いということも、どう出るかわからないところ。

これから増えてくるペットの葬儀だが、今は「移動火葬車」というのもあるらしい。
でも、骨上げをちゃんとやりたいという飼い主には、ちゃんとした?斎場がある。
そういうサービスを行う会社もある。
ペット保険会社、動物病院などと提携して、葬儀までという流れだ。

お金を出せば、永代供養もしてくれる。
イオンペットでは3万円の永代供養料で、東京の慈恵院の僧侶が毎月の定例法要で読経供養をし続けてくれるらしい。
いかにも東京らしいサービス。

聞いた話では、ペットの葬儀は僧侶は関わらず、宗派のテープを流すというところがあるとのこと。
仏教では、人間以外の動物の扱いは難しい。
人間として生まれ変われなかった人は畜生(動物)になる、とも聞いたことがある。
今の日本の葬式仏教なら、お金さえ払ってもらえば、いくらでもお経くらいはあげるだろう。
何でも人間と同じようにしたい、という飼い主のわがままかもしれないが…。

調べてみると、慈恵院というところは禅宗のお寺。
したがって、永代供養のお経は禅宗のものになるのだろう。
まあ、ペットに関しては宗旨は別にかまわないのかもしれない。
13個の最新の火葬設備完備で、ペット仏具もたくさんある。
宗教的な教義はさておき、立派なものだ。

しかし、どの宗教もペットと人間を同列には見ていないと思うし、ペットの葬儀というものについての見解も出ていないのではないか。
そのへんを、なし崩しにやってしまうのは日本人の得意技ではあるのだが…。


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