考えたこと2

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カーディーラーの未来
トヨタがディーラー網の再編を行うという記事があった。販売系列の廃止だ。
今のトヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツという名前は残すが、2022〜2025年をめどに扱うクルマは全車種になるとのこと。
それに伴って、車種も減らす。

バブルの時は、小型車のターセル、コルサ、カローラ2とか、マーク2、チェイサー、クレスタなど、一つの車種を開発したら、ディーラーごとに兄弟車が作られたものだ。
バブルが崩壊して、ビッツあたりから、それらがまた統合されてきた。
コストダウンもあったのだろう。

それが一段進んで、ディーラーの垣根がなくなる。
みんな同じ車を売ることになる。
必然的に、競争は激しくなるだろう。
それでも、そういう方針を出したということは、それだけ自動車を取り巻く市場が厳しいと思っているからだ。
ディーラーの役割も、月額一定で乗り換え自由なサブスクリプションなどのサービスも入れていくらしい。

現在、新車ディーラーが5000店舗、レンタリースが1000店舗あるという。
意識的に減らすことは考えていない、ということは裏を返せば淘汰が起こっても関与しないという風にも取れる。
いよいよ自動車産業の変化が目に見えるところまで来たということだ。

現在トヨタが売っているのは150万台。
何もしなければ、2025年には、それが120万台に下がるという。
それを埋めるために、「個人の自動車保有平均年数である約9年に対応して、リース・残価設定ローンによる3〜5年での乗り換えによって15万台。また、法人向けで10万台、そして新しいジャンルで5万台と見込む。そのなかでシェアリング(の市場に対する影響の度合い)については現状でわからない。市場動向を見ながら、もう少し時間が経ってから(対外的に)説明したい」という。

この、2025年というのは、団塊の世代が75歳を超えて免許返納を真剣に考える年代。
びっくりするが、カローラアクシオの新車オーナーは60代〜70代らしい。
カローラといえば、どちらかというと若い世代と思っていたら、そんなことはないのだ。
若い人のクルマ離れ、高齢化はすごい勢いで進んでいる。

実際、若い人たちはクルマを持つよりも、シェアリングサービスを使ったほうが安い、と思っている。
持っていても、子供が出来たら手放したり、最初からシェアリングサービスで登録したり…。
タイムズ24などの会社が、シェアリングサービスを始め、そういうインフラが都市部では整備されつつある。
それが当たり前になって、スマホを使いこなし、自由に予約して使う世代が消費市場で力を持ち始めるのが、2025年ということだ。

その頃から、変化が加速するのだろう。

ぼくらは若い頃から、クルマを持ちたいと思ってきたが、そうではない時代が来る。
世の中のムダを減らして、資源を有効利用するためにも、そういう時代にならなければいけないのだ。

それが進んでいった時、自動車産業で食っている人たちはどう変化に対応するのか。
エライコッチャなあ。



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