考えたこと2

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DNR
DNRとは蘇生拒否のこと。
アメリカのドラマでやっていた。
蘇生を拒否する患者は、DNRと書かれた赤いタグを手首に巻く。
病室の扉のところにも、DNRというステッカーを貼る。
そうすれば、心肺停止状態になっても、蘇生措置をしない、というルールになっている。

恋人の女性が若くしてガンで死ぬ。
病室にいる相手の男性は、助けてくれと懇願するが、死亡宣言される。
いくら周りが言ってもダメだ。
徹底している。

何とも気の毒だった。
泣き崩れる男性に、亡くなった恋人のお父さんが「これでいいんだ」という。

DNRとは"Do Not Resuscitate"の略で、文字通り「蘇生するな」という意味。
心肺蘇生をやらない、ということで、「治療拒否」ではない。
延命治療は行うが、いざ心肺停止したら、もう蘇生しない、という約束だ。
末期ガンなどで、蘇生してもいずれ死ぬというような場合に患者が選択するのだろう。

アメリカは多民族国家であり、民族のコンセンサスがない分、なんでも法律でやる国だ。
死についても、法律で決めていく。
基本は本人と医師との話し合いで決めるようだ。

翻って、日本ではどうか。
延命治療を拒否したり、DNRを選んだりするのは、あまり一般的ではないと思う。
できるだけ長生きすることが善、というコンセンサスもある。

以前尊厳死のことをネットで見たが、年金が家族の主たる収入になってる場合、本人の意志と関係なく「できるだけ、生かしてほしい」と家族から懇願されることもあるという。
それが、社会から働き手を減らし、社会保障費を増やし、若者の貧困化を招くのだが、残される家族にとっては生活がかかっているということだ。

完全に悪魔のサイクルに入っている。

そのうち、厚労省も手を打つだろう。
背に腹は変えられない。
そのうち、年金が底をつくのだから。

安倍首相は「生涯現役」を3年で実現すると言っているが、この対策だろう。

しかし、日本でもちゃんと「死」について議論しないといけない。

あの、手首に巻いた"DNR"の赤いタグは印象的だった。



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