考えたこと2

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終身雇用制度とは
80年代には、日本の成功の要因としてもてはやされた終身雇用制度であるが、2000年代に入ってだんだんと苦しくなってきた。
労働人口が減少しはじめ、成長が鈍化した今、従来の企業の枠から離れて新しい産業を起こしていくことが必要なんだと思う。
そのためには、やる気のある人が、どんどん新しいことにトライしていけるような体制が必要だ。
規制緩和も必要だし、今の雇用体制を変えることも必要だと思う。

ぼくらは終身雇用制度が当たり前の時代に就職した。
本当に何も考えてなかった。
漠然と会社は大きくなるものだと思っていた。
実際、そうなった。
それは世界史的に見てもラッキーで、毎年すごい成長をしていたからだ。

仕事はどんどん忙しくなり、人は増えたが追いつかない。
目の前の仕事をやるのに精一杯。
ここ20年の低成長からは考えられない状態だった。

低成長の時代と終身雇用制度は相性が悪い。
どんどん会社が大きくなってポストが増えるわけでもないし、成長しない会社に縛られてしまうことになる。
低成長だから、給料も上がらない。
給料が上がらないから、その分残業する。
仕事がなくても、残業をするために昼間はゆっくり仕事をする。
そういう悪魔のサイクルが回りやすいからだ。

若くて能力のある人から見たら、効率の悪い働き方をしているとしか思えないだろう。
それが、終身雇用のせいだとはなかなか気づかない。
そのうち、自分もそういう働き方をすることになる。
みんなが終身雇用だから、辞めていくところがなかなかないからだ。
そんなふうにして、日本の生産性は落ちているんだと思う。

これを守ろうとしているのが会社の人事部と労働組合。
終身雇用、年功序列を維持しようとしている。
人事部は社内にいろんな働き方の正社員ができるとややこしい。
年功序列なら、考えなくてもいいからだ。
組合は、正社員のための組合だから、当然正社員を守ろうとしている。
正社員を守るために、非正規労働者やパートという働き方の労働者がいても構わない。
36協定の特別条項を労使で合意して、残業時間の上限を上げているのも、仕事が増えた時に正社員を増やさず、正社員のパイを減らさないためだろう。

ぼくらが数十年を委ねてきた終身雇用制度というのは、こんなふうに時代遅れになった。

でも、まだ10年は続くだろうなあ。


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