考えたこと2

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The future of War
戦争の未来、というエコノミスト誌の記事を、Google翻訳に手伝ってもらって読んだ。
会社勤めをしていた時に、これがあったら、もっと記事の翻訳は楽だったとつくづく思う。

記事の内容は、今までの戦争の歴史をざっと見て、今後の戦争の予測をしようというもの。
まず、最近の戦争は内戦であり、対外的な戦争はほとんどなくなった、と書いてある。
大国間の戦争がなくなったのは、核兵器の抑止力によるものだ。
お互いに自分たちも滅びてしまうから、戦争ができなくなった、という皮肉な事実。

そういう日本も、アメリカの核の傘の下で戦後70年を送ってきた。
平和憲法が戦争を抑止したという人がいるが、エコノミストの記事には"mainly because of the mutually destructive power of nuclear weapons"と書いてある。
平和憲法は素晴らしいと思うが、それが通用しない国もあるし、そういう国には「核の抑止力」に頼らざるを得ないということだ。

記事には、人口の増加や宗派的あるいは民族的過激主義が今後も内戦を生む可能性が高い、とあった。
人口が減るのも良くないが、増えすぎるのは、もっと危険だということか。

エコノミスト誌だけあって、自由主義陣営からの見方を書いている。
ロシアと中国が、冷戦が終わったあと、アメリカ中心の秩序を嫌って、「彼らが正当な利益として見るものを守るために軍隊を適用する用意があることを最近明らかにしている。南および東シナ海の地域の近隣諸国との紛争で力を発揮しています。」と書いてあった。
なかなか見事な日本語。Google翻訳の実力だ。

ロシアと中国という2大国に対するアメリカ、という図式。
ロシアと中国が、グレーゾーンの領土をどんどん得ていこうとしている、ということだ。
また、プーチンとトランプが核の安全性を揺さぶっているので、このままの状態が続くということに関しては悲観的だ。
冷戦中には核抑止力でハルマゲドンを避けられたが、その仕組みを新たにしないといけない、という論調。

西側と東側が協力しないといけないのだろう。
でも、今の東西の指導者たち、トランプ、プーチン、習近平を見ていると、自分たちの国の利益しか考えてないように見える。
アメリカ・ファースト、ロシア・ファースト、チャイナ・ファーストだ。
こういう状態は良くないだろうなあ。

核の抑止力を揺るがしている原因の一つは、サイバー攻撃にあるという。
核攻撃の命令制御システムをサイバー攻撃で止められれば、抑止力はなくなるので、核を使うことができる、というリクツ。
だから、サイバー攻撃は重要なんだろう。

また、自律的に行動するロボット兵器やAIの戦争への利用にも言及している。

「人工知能(AI)の急速な進歩と深い学習が、戦争のやり方や人々の戦争への影響にどのように影響するかについて、さらに大きな疑問があります。大きな関心事は、これらの技術が、自らを創設または配備した人とは無関係に人を殺す選択をする自律的兵器システムを作り出す可能性があることです。」

だからこそ、人間という要素(human factor)が大事になる、という。
何となく悲観的な締めくくり。

これからの時代、どうなっていくのかと思わせる記事だった。


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