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2017.05.24 Wednesday
追悼 ロジャー・ムーア
ジェームズ・ボンドでおなじみのロジャー・ムーアが89歳で亡くなったとのこと。
ショーン・コネリーが降りた後、彼がボンドになった。 1973年から85年まで、007の映画に出たのは7本で史上最多らしい。 ショーン・コネリーを出演回数で上回っていたとは知らなかった。 どうしてもジェームズ・ボンドというと、ショーン・コネリーが出てくる。 どちらかというとバタ臭い007がショーン・コネリーで、少し軟弱にしたのが、ロジャー・ムーアというイメージ。 なんとなく、アメリカっぽいイメージがあったが、イギリス生まれでクイーンズイングリッシュを話したらしい。 よく考えたら、アメリカ人にはジェームズ・ボンドは似合わないだろう。 その辺は、英語を話す人たちは敏感だ。 "Live and let die"とか、"For Your Eyes Only"、"Octopussy"、"Moonraker"など、初代の頃よりも大がかりになって、宇宙まで活躍の場を伸ばした。 今見ると、まだまだ特撮が稚拙だったりするが、それでも当時は娯楽大作だった。 1989年にベルリンの壁が崩れ、91年にソ連が崩壊して東西冷戦が終わり、従来の意味でスパイ映画は作りにくくなったが、幸いその前でまだまだ「スパイ」という仕事?が存在感を持って語られていた頃だ。 今や諜報活動がネット上に推移して、どちらかというとサイバー部隊が主流になっているような気がする。 黒いスーツに身を包み、銃を持ち、偽りの身分で海外で活躍するという従来のスパイとは違い、ハッカー然とした人たちが国に雇われて、小さなオフィスで暗躍するという感じだ。 そんな活動には、007は似合わない。 これから、007の映画はどうなっていくんだろうか。 初代ボンドのショーン・コネリーも、もう86歳。 今のボンドのダニエル・クレイグが49歳。 そういえば、最新の007映画は見てないなあ。 だんだんリアリティがなくなってきたような気がする。 若い人たちにとって、スパイってどんなイメージなんだろうか。 そういうことを思いつつ、合掌。 |
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