考えたこと2

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ビットコインの脅威
元旦の新聞に、そのうちビットコイン専用の銀行ができると書いてあった。
すでにギリシャにはビットコインのATMもあるらしい。
バンク・オブ・アメリカは、電子通貨の発達で、今後グローバルに金融業から2500万人分の職が消える、と言っている。

ビットコインは電子通貨であり、中央銀行や国家が発行するものではない。
でも、その脅威に対して、電子通貨を国が発行しようと考えているところもある。
スウェーデンでは「eクローナ」という電子通貨の発行を真剣に考えているらしい。

なぜビットコインが既存の銀行にとって脅威かというと、銀行が要らなくなるからだ。
銀行が存在できるのは、「信用」を作り出しているからだが、その信用を銀行が担わなくてもよくなる。
それがブロックチェーンという技術。
みんなで分散して台帳を持つことで、信用を担保する。
今でも海外への送金などはビットコインなら手数料も何も要らない。
世界共通通貨という感じだ。

実際、これだけお金の決済の電子化が進んでいると、普及は意外と早いかもしれない。
カードでものを買うことが増えた。
アマゾンや楽天などの通販や、インターネットでの決済はそれがあるから増えている。
リアルなマネーから仮想通貨へという流れは、インターネットの「中抜き」と一体になっている。

そうなると、よけいのこと金融機関に今から就職する人の将来はどうなるのか?ということだ。
自動車業界でエンジンからモーターへという変化が起こっており、参入障壁が下がるとか、部品点数が減ってたくさんの部品メーカーがなくなるとかいう動きよりも、こちらのほうが実体を伴わない分だけ動きが早そうな気がする。

現在日本の金融業に勤めている人が22万人ほど。
バンク・オブ・アメリカの予測でいくと、多くの人が失業することになる。
もう定年間近の人は大丈夫だろう。
でも、20代の人はあと40年以上先まで働かないといけない。

理論的には素晴らしいビットコインでも、実用をどんどん進めていけば問題が起きるかもしれない。
それこそ当局の規制対象になるかもしれない。
それでも、21世紀はインターネットの世紀だろう。
あらゆるものを変えていく。
そのあらゆるものの中には、きっと通貨も含まれると思う。

ぼくはまだまだ理論はわかっていないが、それでも「今さら聞けない、「ビットコイン」について知っておきたい基礎知識」ぐらいはわかる。

加谷珪一という経済評論家が「加速するフィンテック なぜ銀行の既存ビジネスを破壊するのか」という記事を書いている。
その終わりのところに、こう書かれている。

「国境を越えた送金やスマホとAI(人工知能)を使った融資の自動審査といったプラットフォームが整備されれば、従来の銀行が持つサービスはかなりの部分が不要になる。最終的には国の規制がどうなるのかというところに依存するが、市場メカニズムだけを考えれば、経営体力のない銀行は淘汰されていく可能性が高いだろう。」

規制緩和が進まず、既得権が打ち破れず、いろんな不条理がまかり通っている日本。

ビットコインを買ってみるのもいいかと思う。




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