考えたこと2

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イチローの美学
今日コロラド・クアーズ・フィールドで、イチローが3000本安打を達成した。
見事な3塁打だった。
朝5時からやっている中継を録画して、8時前からその瞬間を見た。

アメリカ人はこと野球に関しては人種や国境を超えて応援する。
いろんな国からメジャーリーグを目指して選手がやってくるが、スゴイ選手はリスペクトされ、それなりに扱う。
アメリカ人にとって、野球場は神聖な場所であり、ベースボールはアメリカの国技だと思っている。
そして、国技を愛するものは誰であろうと尊敬する。
偉業を成し遂げると、敵地のファンもスタンディングオベーションで祝福する。
だからこそ、みんなメジャーリーグを目指すのだろう。

今日のメジャー3000本は日米通算安打数のようにややこしい記録ではないから、イチローも感無量だったのではないか。
打った後ナインから塁上で祝福を受け、チェンジになった。
ベンチの中でも握手攻めで、チームメイトが祝福する。
それが終わった後、ベンチの奥に一人座り、おもむろにサングラスをかけた。
あれはクールなイチローが、やっと3000本安打を達成できて泣いていたんだと思う。

中継では汗か涙かわからない、と言っていたがあれは涙だったと思う。
メジャーの長い歴史のなかでも、30人しか達成していない記録ホルダーになったという感動があったはず。
いくら数多くの記録を通過点だと言ってきたイチローでも、いろんな思いがこみ上げてきたんだと思う。

BSの解説も、あの涙の意味はきっと語られないだろうとは言っていた。
速報の記事では「3000という数字より、僕が何かすることによって、僕以外の人が喜んでくれることが、今の僕にとって何より大切なことだと改めて認識した」と言っていたとのこと。

あの涙の意味はきっとインタビューで語ったことだけではない。
きっとイチローにしかわからない、ここまでの人生の歴史の重みがあったはず。

それを語らないのがイチローの美学だと思う。

まだまだ頑張ってほしい。
リアルタイムでイチローの活躍を見られるぼくらはラッキーだ。

2016年8月7日は忘れない。

| | 考えたこと | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

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